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【重要】首都圏150カ所土壌放射能測定結果-三郷市で計画的避難区域レベルの汚染が明らかに

2011-08-08 21:09:03 | 原発問題/一般
本日、ジャーナリスト・木下黄太氏の呼びかけで集まった市民で構成された「放射能防御プロジェクト」による首都圏150箇所の土壌放射能測定結果が記者会見により公表された。

このプロジェクトは、木下氏が6月から自分のブログ・フェースブックで参加者を募集し、それに応じた市民らが首都圏150カ所の土壌を採取、検査機関で放射性物質の濃度を測定してもらうもので、このほど、その結果がまとまり本日の記者会見となった。木下氏は、土壌の測定を依頼した機関が(株)同位体研究所であることを自分のブログで明らかにしている。

※参考URL
放射能防御プロジェクト
首都圏土壌調査結果
首都圏150カ所土壌汚染調査結果マップ
(株)同位体研究所(検査機関)

詳しくは、上のURLをご覧いただきたいと思う(PDF。携帯電話等のため見られない方は木下氏のブログを参照)。

検査結果だが、首都圏でもチェルノブイリ事故の際の「第3区域」(185,000~555,000Bq/m2;希望者に移住の権利が与えられる)に相当する高濃度汚染地域が4カ所出た。住民を避難させないが厳重に健康管理を行うべきとされる「第4区域」(37,000~185,000Bq/m2)相当は29もの場所に及んでいる。

そして、最も衝撃的な検査結果が出たのが埼玉県三郷市だ。ここは、原発事故の直後から既に空間線量がずば抜けて高い「ホットスポット」として知られていたが、今回の検査では、なんと919,100Bq/m2という途方もない数値が出た。これは、チェルノブイリ事故における「第2区域」(住民全員に避難勧告;550,000~1,480,000Bq/m2)に相当する。今回の調査では唯一の第2区分相当地域である。

ところで、文部科学省が7月8日に公表した福島県内放射性物質蓄積状況第3次航空機モニタリングの結果がある。この文科省モニタリング資料のうち、放射能防御プロジェクトによる調査と同じ条件(セシウム134、137の合計累積値)で表示した「別紙2」に三郷市を当てはめると、緑色に塗られている「600,000~1,000,000Bq/m2」地域に該当する。ここに含まれる場所としては、福島県葛尾村、川俣町山木屋地区などがあるが、これらの地域は計画的避難区域に指定され、ほとんどの住民が避難を終えている。

埼玉県三郷市は計画的避難区域レベルの汚染という非常に深刻な結果が出た。私の住んでいる福島県白河地域でさえ、上記の文科省モニタリングでは「100,000~300,000Bq/m2」区域である。三郷市はほぼこの3倍の汚染ということになる。

先日まで日本中を騒がせていたセシウム汚染牛問題が白河市の農家で生産された稲わらから始まったことを考えると、土壌がその3倍汚染されている三郷市の住民は地元産の食物を決して口にすべきではない。全住民を避難させることが困難だとしても、子ども・若い女性は直ちに三郷市から避難すべきだと考える。

私のような福島県民が避難指示を受けていないのに、三郷市民が避難を呼びかけられることに納得のいかない方も大勢いらっしゃることと思う。しかし、三郷市の土壌の放射能汚染が私の住んでいる福島県白河地域の3倍というのは残念ながら事実である。

実際には様々な家庭の事情があり、今すぐ避難などできないという三郷市民が大半だと思う。しかし、準備が整った方から順に避難してもよいと思うし、その準備が整わない方も、今後の健康のために避難を検討すべきだと考える。

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