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国は今こそ貨物列車迂回対策を!

北海道・日高地方中部での地震について(続報)

2011-09-14 23:19:22 | 気象・地震
この1週間あまり、本当に忙しかった。宮城・福島の被害調査をしたいという調査団の受け入れや、福島現地と結んだskype中継への出演等々。白河に住むようになってから平和な日々を送っていたのに、原発事故が縁で新たな人間関係が生まれたりするのだから皮肉なものだ。

さて、9月8日付記事にて紹介した日高地方中部での地震だが、この地域での地震が歴史的に少ないこともあり、評価が難しい。いろいろ検討した結果、現時点では十勝沖地震に直ちに結びつくものではなく、むしろ東日本大震災の影響の「最北限」だというのが私の見解である。

もう一度、気象庁プレスをご覧いただきたい。この記事の5ページ地図に周辺地域での過去の地震の震央が落とし込まれているが、このうち、プレート境界での地震と呼んでいいのは1968年と2003年の地震である。1962年と1982年の地震は、震央が内陸部に寄りすぎていて、プレート境界型地震という判定は下しがたいように思われる。むしろ北米プレート内部における活断層型地震とすべきだろう。その意味では、北米プレートが太平洋プレートに押される形で発生した歪みが地震につながったものと考えられる。

気になるのは、2003年に発生した十勝沖地震の規模がM7.1と、プレート境界型地震にしては小さすぎると思われることだ。プレート境界型地震ならM7台後半~M8程度の規模になるのが通常である。2003年の地震でプレート境界の地震のエネルギーが完全に放出されていない可能性がある。1962年の地震の6年後にやや震源を南に変えて地震が発生しており、2003年の地震で放出されなかったエネルギーが新たな地震をもたらすおそれもありそうだ。

いずれにしても、東日本大震災の影響は北海道にも確実に及んでいる。東日本全体が北米プレートの上なのだから当然である。北海道には東日本からの被災者の移住も多いと聞いているが、自分たちには無縁だと安穏としないで怠りなく警戒をしてほしい。

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