安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
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国は今こそ貨物列車迂回対策を!

3月14日未明の伊予灘地震について

2014-03-15 21:54:46 | 気象・地震
平成26年3月14日02時07分頃の伊予灘の地震について(気象庁報道発表)

14日未明、伊予灘を震源とする地震は、15名の負傷者を出した。すっかり「地震慣れ」した東日本と異なり、3.11以降も地震慣れしていない西日本だけに、多くの人が不意打ちを食らい、眠れない夜を過ごしたのではないか。

とはいえ、この地震の震源は、日本でも最大級の活断層である「中央構造線」の少し北側。ここから宮崎県沖の日向灘にかけては日頃から地震の巣と呼ばれている場所であり、驚くには当たらない。

発生日時 3月14日02時06分
マグニチュード 6.2(暫定値)
場所および深さ 伊予灘、深さ78km(暫定値)
発震機構等 東北東-西南西方向に張力軸を持つ型 (速報)

報道発表による地震の概要は上の通り。M6.2は、阪神・淡路大震災(M7.2)よりマグニチュードで1小さいから、地震のエネルギーは阪神・淡路大震災の約30分の1と考えてよい。雪の多い東日本と比べ、脆弱な作りの家屋が多い西日本にもかかわらず、大きな被害がなかったのは、震源が78kmと比較的深かったことも理由のひとつだろう。ただ、震源が深かったため、揺れの伝わった範囲はかなり広かったように思われる。

気になるのは発震機構(地震のメカニズム)で、張力軸という用語が使われている以上、正断層型と見られるが、本来、この地域は全体がユーラシアプレート上にあり、フィリピン海プレートによって押される側だから、プレート内での地震は逆断層型になることが多い。実際、2011年7月5日の和歌山県北部地震(気象庁報道資料)、2013年4月13日の淡路島付近の地震(気象庁報道資料)はいずれも逆断層型になっている。

今回の地震には前震が全くなく、発生後も体に感じる余震は全く発生していない。いわゆる前兆の全くない「突発性地震」であり、このまま終息に向かう可能性が最も高いと考えられるが、震源が中央構造線に近いこと、また通常と異なる発震機構の可能性があることなどから、当ブログとしては、しばらく注意深く見守りたいと思う。

それにしても、川内原発が「再稼働第1号」になるのではないか、との報道が流れたとたんにこの地震だ。川内原発も中央構造線の上にあり、伊方と並んで危険であることに変わりはない。福島原発事故を経験した当ブログからすれば、「原発再稼働はするな」という天からの啓示としか考えられない。

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