M8もいよいよ完成が近づいてきました😄
今回は、前回からのウエザリング作業の続きとなります。
作業は、フィルタリング(車体)〜フィギュアと個人装備のスミ入れ・ウォッシング〜ハイライト〜グローサーの錆付けまで進めました。
▼フィルタリングに使った油彩は以下の5色です。
左から、チタニウムホワイト、ネイプルスイエロー、イエローオーカー、バーントアンバー、ウルトラマリンとなります。
▼細筆の先へ少し油彩を付け、車体へチョンづけしていきました。
チタニウムホワイトやネイプルスイエローは上面を中心に、イエローオーカーは中間部分、バーントアンバーは下部へ凹んだ部分、ウルトラマリンは可動部の縁やプレスラインの端などへ付けていきます。
▼いつものように綺麗なターペンタイン(テレピン油)を筆に湿らせ、上から下へ筆で油彩を拭き取っていきます。
ほとんど拭き取るような意識で作業していきました。
▼平面部分は、円を描くようにして広げて油彩を薄めていくような感じで拭き取っていきました。
▼車体のフィルタリングが終わりました。次は砲塔の作業にかかります。
▼砲塔も車体と同じように細筆の先に油彩を付け、車体へチョン付けしていきます。
▼拭き取り作業を車体と同じようにして、フィルタリングが終わった状態です。
フィルタリング作業を経てデカールのシルバリングはだいぶ目立たなくなりました😄
▼ここから一気に個人装備品とフィギュアのウエザリングをしていきます。
まずは油彩でのスミ入れ、ウォッシングに備えてトップコートをスプレーしました。
エアブラシを使うのが面倒でスプレーで済ませてしまいました😅
▼個人装備品は、油彩ローアンバーにアイボリーブラックを足してスミ入れ・ウォッシングを行い、ハイライトとして、
バッグは、チタニウムホワイトにネイプルスイエローを足した色でドライブラシ。
寝袋、ダッフルバッグ、バラックバッグはイエローオーカーにチタニウムホワイトを足した色でドライブラシをかけました。
▼フィギュアも同じように、油彩ローアンバーにアイボリーブラックを足した色でスミ入れ・ウォッシングを行い、
ハイライトとして、上着にはチタニウムホワイトにネイプルスイエローを少し足した色でドライブラシ。
ズボン、ヘルメットは、オリーブグリーンにチタニウムホワイトを少し足した色でドライブラシをかけました。
ヘルメットは色が付くか付くないか程度に軽〜くドライブラシをかけています。
向かって一番右のフィギュアは顔が極端に小さいようで、子供がヘルメットを被っているような感じになってしまいます😩
▼車体にハイライトを足して、コントラストを少し強調します。
油彩ネイプルスイエローを車体上部のエッジを中心に付けていきます。
▼ドライブラシ用太筆SOFTを使って上から下へ拭き取っていきました。
▼グローサーへ錆を付けます。プレス屋にいた時、材料の鉄はあっという間に錆びていくのを経験しました。
その経験からグローサーが無塗装と仮定して、錆色をクレオスウエザリングパステルのラストオレンジで付けました。
もし、グローサーが鉄ではない、もしくは鉄でも錆止め塗装をしていたら間違ったウエザリングになりますので、その場合はご勘弁を😅
▼錆色に埃がかかった状態として、クレオスウエザリングパステルのダークブラウンをラストオレンジの上へまぶしました。
▼最後に油彩ローアンバーをターペンタインでかなり薄めてウォッシングしています。
▼個人装備品を車体に付け、M8がほぼ完成しました。
今回はここまでです。車体に錆ダレを若干付けたり、フィギュアの靴へピグメントをまぶしたりして完成させたいと思います。
次回は完成写真をアップする予定です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
私がやると別の何かに化けてしまいます
やはり素晴らしい色彩感覚をお持ちですなぁ
これによって、汚れと紫外線や雨による退色がない交ぜになった何とも言えない使用感、疲労感が出ます。
これでハイライト表現も加えられるというのは初めて気が付きました。
良いことを教えて頂きました。
グローサーのサビ表現は強烈ですね。
ただの鉄をむき出しで風雨にさらすと短期間でこうなるんですね。
小顔の兵隊さん、こういう人居ますよね。
映画フューリーでもこういうの出てきました。
いよいよ完成が近付いてきました。
次回が楽しみです。
>やはり素晴らしい色彩感覚をお持ちですなぁ<
ありがとうございます。
フィルタリングに使う色は、大体いつも決まった色を使っていますが、この色でほとんどの基本色がカバーできるようです。
ある意味、ルーチン化しております😄
>AFVでフィルタリングは必須ですね。<
そうですね、強弱をつけることによってほとんどの車両に応用できます。
強めなら大戦もの、軽めなら現用車両にもいけるのではないでしょうか。
>グローサーのサビ表現は強烈ですね。<
ちょっと強すぎたかもしれません😅
鉄はあっという間に錆びるので、擦られることなく空気に触れていれば、間違いなくすぐ錆びます。
>小顔の兵隊さん、こういう人居ますよね。<
確かに。ひ弱な新兵にこんな感じの人が多いような気がします。
よく出てきそうなキャラクターですね😄
次回は完成写真とフォトチャンネルをアップしたいと思います。
いつもながらとは言え、小さな水玉模様のような油彩の点付けが
見事なフィルタリングに変化していく様は、ていねいな解説も有り写真で見ていても毎回驚きです
これが動画だったらみんな泣いて喜ぶ事間違いなしですよ(^^)
グローサーへの錆塗装、最初は色合いの違いにビックリしましたが、
終わってみるとあら不思議、馴染んでいるどころか最初から車体の一部で有ったみたいで(;'∀')
素材と装備品としての処理、そして使用状況、
それらを十分把握した上で更にです、
塗装後の処理がいかに大切かという事を、しみじみ感じました。
>これが動画だったらみんな泣いて喜ぶ事間違いなしですよ(^^)<
ありがとうございます。動画アップのスキルがなくてすいません。
逆に動画だとアラがたくさん出たちゃたりする可能性もありそうですが😅
>グローサーへの錆塗装、最初は色合いの違いにビックリしました<
最初の錆を少し強すぎたかなと、焦りましたがなんとか落ち着いてよかったです。
>塗装後の処理がいかに大切かという事を、しみじみ感じました。<
ウエザリングは塗装後のお楽しみです。
小さな失敗は多々ありますが、戦車の汚れ、傷はなんでもありと思えば、開き直ってどんどん進めるところがAFVの利点に思えます。
その点、飛行機は難しいですよね。あまり傷めると飛べなくなってしまいますし。