今回は忘れずにデカールを貼らないと。
▼まずはデカールのシルバリングを防ぐのと、油彩のウォッシングがスムーズにプラの表面に乗るようにするためにクリアコートをかけます。
テッカてかのツヤになりました(笑)
▼ボンネットの星マークが難敵です。マークセッター、マークソフターをしつこく使いました。
写真は一晩おいた後の状態です。なんとかシルバリングも起きずに貼れたようです。
開いている状態のラジエーターグリルに貼ってある分割された星の一番下のデカールの端の出っ張りは切り取ります。
クリアコートをかけた後で見るとウインチ部分もほかとそんなに違いがあるようには見えなくなった気がします。
今回使ったデカールは、タミヤの解説では第10軍 第20機甲群 第193戦車大隊本部 本部中隊迫撃砲小隊22号車となっています。
戦闘地域をネットで調べたところ意外な場所でした。
なおその結果、実際は第10軍第27歩兵師団第193戦車大隊の車両となります。
ネット上で時間を多くかけて調べたわけではありませんが、ググって見つけた記事内に第27歩兵師団第193戦車大隊の戦闘地域として上がったのは、
1945年4月19日、沖縄本島 嘉数高地 日本陸軍第32軍との戦闘でした。
この戦闘で米軍第193戦車大隊は日本軍の肉薄攻撃でM4シャーマン30両のうち22両を損失したということです。
戦闘地域は、てっきりヨーロッパだと思っていましたが、皮肉にも帝国陸軍との戦闘でした。
タミヤなのでまさか日本との戦闘車両になるとは思いませんでした。ま、タミヤもデカールを決める時その対象の個体の生い立ちを知っていたかどうかもありますが。
▼履帯にクレオスラッカーのタイヤブラックをエアブラシで塗装しました。
この色はM3A1と同じです。
天候が芳しくないので、今回はここまでです。
次回はツヤ消しコートをしてウォッシング〜汚し作業へと進みたいと思います。
勉強になりました。
確かにつや消しの上にウォシングすると染み込んでしまって拭き取れなくなる場合があります。
クリアーコートは基本塗装の表面に保護層を作って基本塗装の保護、プラへのエナメルの侵食を防いだり、表面を滑らかにしてウォッシングの効果を高める作用があります。AFVの場合は通常ツヤ消しですので、デカールを貼り終えた後、デカールの保護と後に控えるウォッシングのためにツヤ消しコートを吹きます。
確かカーモデルの場合はクリアコートを何回か吹いて研ぎ出しをしてツヤを出すのだと思います(やったことがないので違っていたらすいません)。
通常はラッカー系の塗料を使うのですが、前回M3A1の時は先にウォッシングをしてしまったので油彩を侵さないようにと念のためアクリル系のクリアコートをかけて対処しました。
AFVにもデカール貼りの為にクリアをかけられる、凄いです。
私はめんどくさいので、ヒコーキでも普通クリアは掛けません。
本当はしないといけないんですけどね(^^;。
クリアではないのですが、この間艶消しをエアブラシで吹いたら真っ白になってしまって(汗)。
やらないから希釈度合いも分からなくなって、どんどん退化していきます。
キットの説明を鵜呑みにせず、資料もしっかり調べられて裏を取られているので流石だと思いました。
シャーマンの損害がかなり有ったようですが、待ち伏せで側面から攻撃でも受けたのでしょうかね?。
デカールのシルバリングを防ぐのとエナメルや油彩がプラを侵すのを防ぐために必ずクリアコートはかけます。
そんな癖で飛行機にもクリアコートをする抵抗はありませんでした。ツヤ消しコートは一度筆塗りしたら白くなってしまったことがあります。エアブラシではそうなった経験はありません。おそらく塗料が濃すぎると白っぽくなるのだと思います。
キットの所属車両(機種)がどこの地域で相手はどの部隊と戦ったのかはとても興味が湧きます。米軍ならこのシャーマンの部隊はどこで活動していたのかがわかって、さらに相手の部隊に例えばTIGERが所属していてそのデカールがキットにあればまさにバトルした同士を作れたりします。ノルマンデー上陸後の西部戦線やアルデンヌの戦いなどは作りやすいかもしれません。飛行機ならバトルオブブリテンや日米海戦で実現できそうですね。
沖縄戦での第193戦車大隊は、戦車に追随する歩兵を日本軍に砲撃と機銃掃射で後退させられ、孤立した戦車は肉弾攻撃で撃退されました。日本軍の歩兵と戦車を分離させて撃破する戦術は沖縄戦ではかなり有効だったようです。
いずれにしろ日米両軍とも多くの兵士が命を落としており、資料を読んでいてつくづく戦争の虚しさ、悲惨な現実を突きつけられた思いです。