ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

杜撰すぎて、開いた口が塞がらない…

2016-03-09 23:10:17 | 思うこと
言うまでもなく、広島の中学校で起きた中3生の自殺である。
「この生徒が万引きしていた」という、誤った記録がなぜ消されていないのか。
大事な進路指導、計5回がなぜ立ち話なのか。
そしてその指導の結果を、なぜ残していないのか。
自殺だと発覚するまでよくも「病死」で押し通せたものだ。
「保護者の意向であり、生徒へ与えるショックを考えると『病死』で通す方がよいと考えた」
と校長は述べているが、体のいい隠蔽ではないのか。

この生徒の担任は、生徒の自殺後3ヶ月は普通に授業をやっていたらしい。
なのに何故、この件が発覚するや「体調不良」で緊急全校集会を欠席するのか。

担任も担任なら、校長も校長だ。
この集会で校長は、
「一緒にいた1人の命が失われた子どもたちの喪失感は大きく、心のケアをしていくことが大切だと考えている」
とのたもうたそうな。
それも確かに大事かもしれないが、最も大事なのは全容解明ではないのか。すなわち何故万引きの記録が消されず、なぜこの担任は生徒に真面目に向き合わず、なぜ担任のそんな杜撰な仕事ぶりを学校は、教育委員会は把握していなかったのか。

「生徒へ与えるショックを考えると」
「子どもたちの喪失感は大きく、心のケアを…」
と、一見もっともらしく生徒を大切にするかのような発言を校長はしているが、1人の命も守れなかったくせにどうやって他の生徒を守るというのだ。

学校が、教師が全てこんな調子だとは決して思わないし、言うつもりもない。
現に、命を削って生徒と向き合い生徒を守る真面目な先生方を、私は沢山知っている。

しかし一方で、学校とはここまで無関心で事なかれ主義なのかと落胆させられる事もある。
私の子どもらが通っていた学校での話。
父兄参観にもかかわらず、授業中廊下に座り込みひたすらメールを打つ女子がいる。
その女子、なんと口にピアスではないか。
私はすぐに校長室に駆け込み、
「こんな生徒を、放置していていいのか。首に縄をつけてでも、授業を受けさせるべきではないのか?」
と校長に質した。
すると校長、いけシャアシャアと
「そんな事をしたら、対教師暴力が起きるだけです」
と。
この校長にしてみれば、生徒の勉強より部下すなわち教師の身の安全なのである。

広島の中学も、我が子らの母校も、氷山の一角ではない、とは言い切れないであろう。
学校教育は地に落ちた、とは思いたくないが、そう思わせられる事象はもう起きてほしくないのである…