ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

弁天町「赤丸」で、ワンコインランチ。

2016-03-18 21:54:35 | うまいもん
大阪・弁天町。
かつては四国航路の発着港として栄え、「交通科学博物館」には全国から鉄道マニアが押し寄せ、23年前には地上200㍍のホテルとマンションを擁した「オーク200」が完成し、西の拠点として無限大の可能性を感じさせた近未来都市、と期待された。

あれから23年。
そのオーク200は第三セクターによる経営がアダとなって600億を超える負債を抱え、ついに外資に代わってしまった。
テナントも空きが目立ち、かつてシュラスコを食わせる小洒落たレストランはつぶれ、随分前から税務署の窓口になった。
ホテルも三井グループが手放し、現在は札幌に本社があるグランビスタの経営に。かつて格調高いレストランだったフロアにはなんとサイゼリヤが入り、なりふり構わぬ経営となっている。

交通科学博物館も閉鎖になり、間もなく京都に完成する鉄道博物館に一部の車両が移され、駅のホームから見える跡地は廃墟同然になっている。

そんな魅力いっぱいの弁天町に燦然と輝く一膳メシ屋・赤丸。

昔ながらの、いわゆる大衆食堂だ。
おかずも冷陳にズラリ。

コレで定食らしく仕上げてもいいのだが、私はどうも表のこの看板が気になった。

なんと500円、ワンコインでランチが食えるではないか。
こちらに路線変更。唐揚定食だ。

悪くないではないか。大きな唐揚げがゴロゴロと4つ。ちゃんと汁もあり、ごはんの量も充分。
野菜が少ないが、この値段なら文句は言えない。

味も悪くない。揚げたてのうえ、唐揚げの鶏肉にもしっかり下味がついている。決して「ランチ=余りもののディスカウント」ではないのが素晴らしい。

いくらオークの経営が外資に買われ、いくらホテルにサイゼリヤが入り、いくら交通科学博物館がなくなろうとも、弁天町には「赤丸」というコスパにすぐれた食堂があるのである。
まさしく、弁天町の救い主だ。
救い主…メシア…メシ屋…バンザ~イ!