気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

大和文華館にて「蘇州の見る夢―明・清時代の都市と絵画」展へ

2015-10-22 21:13:08 | 大和文華館
大和文華館にて朝から出かけました。
入り口の栴檀の木は葉が散り始めておりますが、
まだまだ実は青いまま

坂道を登っていくと、
センリョウ さざんか
さざんか 酔芙蓉
紅葉はまだ少しですが、館内へ
特別展 蘇州の見る夢―明・清時代の都市と絵画
が開催されております。
植松瑞希学芸員からの丁寧な説明を受けました。
いっぱいお話を聞きましたが、「馬耳東風」。
当時の社会情勢や文化が分からないと・・・?
今回は中国文化のはしっこでも、理解できたかな。
教えていただいた、はしりをすこし・・・
時代背景は
蘇州夜曲で有名な「蘇州」は揚子江河口に開かれた町で、
運河が巡らされた旧市街があり、
春秋戦国時代(紀元前585~473年)の呉の首府で
「呉越同舟」「臥薪嘗胆」の4文字熟語が表す裕福な街です。
絹や木綿の集散地で財を成し、元の時代文人文化が栄えたが、
しかし明初期に苦渋の時代を経たが、15世紀には復興し、
沈周、文徴明のリーダーの出現、
清になると皇帝が二代にわたり南巡を6回もされています。

入り口には、扇面図が左右に2点あり、
何かしらキラキラ輝く部分があります。
紙に金箔が塗ってある『金箋』で、
見る位置や粒子の大きさで、光沢感が違って見えるそうです。
当時の中国は団扇の文化で、
日本の扇面図、それも金の文化が流行したことが分かりますね。
←クリックで拡大を
『菊花文禽図』沈周(当時の社交界のリーダー)

鶏が五色の羽をもち(人間)がやや痩せ、羽も少ない(老人)
眼光が鋭く力強く立っている・・・沈周を表し
菊、蝶々・・・長寿を寿いでいるそうです。
特に讃の文章を是非読んでほしいとのことで、
お軸で少しはと思いましたが、それがなかなかなのです。

竹が崖から生えているのですが、
鳳凰に見えませんか。


中国文化は、なかなか手ごわいですよ。
こんな細かい描写まであり、さすが、無言。
清明上河図巻(1577年)