枝垂桜は散り始めておりますが、春の花々が咲く
奈良大和文華館では、4月10日まで残り一週間ほどですが
山水ー理想郷への旅ーと題した展覧会が開催されております。
平面上に描かれる、東洋の山水画ですが、
工夫を凝らした画家たちの三次元空間への表現の
素晴らしさに、息をのむばかりでした。
三章からなります。
1.日本の室町時代の山水画
狩野派の伝統を継承されますが、江戸時代になり、
円山派や南画への流れが生まれます。
山水図屏風、伝周文筆(室町時代)重要文化財
木々を揺らす風の音が聞こえませんか?
双
奔湍図、伝狩野元信筆
飛沫と水の轟音が聞こえるようですね。
東山三絶図、丸山応挙筆(江戸後期1786)
京都の東山からの街並みで、遠景、近景が誇張されており、
手前には宴会、遠くには東寺の五重塔が見られます。
潤泉松声図、浦上玉堂筆(江戸後期)
擦筆法で鋭く描かれており松籟をうまく表現しています。
高土観瀑図、山本梅逸筆(江戸後期1851)
透視遠近法で描かれ、松林の中の滝へ向かう高士一行が
風の流れを感じませんか?
2.中国の明・清朝時代の山水画賞楓図、張風筆(清朝1660)
遺民として生涯を過ごされたそうで、
画中の人物にまで、高潔さが現れております。
谷を駆け抜ける風が
筆は力強くまたは緩慢に、手の動きまでもが伝わります。
山水図冊、方士庶筆(1728)
37歳初期の図で、幻想的な薄墨の美しさ
3.山水版画
肉筆とは違った硬質な美しさを感じました。
奈良大和文華館では、4月10日まで残り一週間ほどですが
山水ー理想郷への旅ーと題した展覧会が開催されております。
平面上に描かれる、東洋の山水画ですが、
工夫を凝らした画家たちの三次元空間への表現の
素晴らしさに、息をのむばかりでした。
三章からなります。
1.日本の室町時代の山水画
狩野派の伝統を継承されますが、江戸時代になり、
円山派や南画への流れが生まれます。
山水図屏風、伝周文筆(室町時代)重要文化財
木々を揺らす風の音が聞こえませんか?
双
奔湍図、伝狩野元信筆
飛沫と水の轟音が聞こえるようですね。
東山三絶図、丸山応挙筆(江戸後期1786)
京都の東山からの街並みで、遠景、近景が誇張されており、
手前には宴会、遠くには東寺の五重塔が見られます。
潤泉松声図、浦上玉堂筆(江戸後期)
擦筆法で鋭く描かれており松籟をうまく表現しています。
高土観瀑図、山本梅逸筆(江戸後期1851)
透視遠近法で描かれ、松林の中の滝へ向かう高士一行が
風の流れを感じませんか?
2.中国の明・清朝時代の山水画賞楓図、張風筆(清朝1660)
遺民として生涯を過ごされたそうで、
画中の人物にまで、高潔さが現れております。
谷を駆け抜ける風が
筆は力強くまたは緩慢に、手の動きまでもが伝わります。
山水図冊、方士庶筆(1728)
37歳初期の図で、幻想的な薄墨の美しさ
3.山水版画
肉筆とは違った硬質な美しさを感じました。