気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「柳緑花紅」ただそれだけ

2016-04-28 12:05:30 | しつらえ
奈良は雨が止み、小康状態、雲は厚いですが、
遠くの高円山の緑が映えております。
緑色を見るとなぜか、穏やかな気持ちになりませんか。

被災地も、雨ですね。
二次災害が起こりませぬように。。。
嬉しいことに、新幹線が全通、少しずつですが・・・

床にかけております軸
柳緑花紅」(りゅうりょくかこう)
          大徳寺再住 桂堂老師(509世)書
柳は緑、花は紅(やなぎはみどり はなはくれない)。
 ”柳は緑、花は紅、ただそれだけのことである”

茶掛の禅語辞典(淡交社)によりますと
 柳は緑色、桃の花は紅。
 私たちの目に映るあらゆるもののあり方が、
 一つ残らず真実の姿であること。
 森羅万象の営みの中に、偉大な生命が
 常に生き生きとはたらき続けていること。

たったの四文字、詩的な中に、哲学的な要素が
含まれ、心に深く感じる言葉ですね。

一休禅師は道歌で
「見るほどにみなそのままの姿かな 柳は緑 花は紅」
沢庵禅師は
「色即是空 空即是色 柳は緑 花は紅 水の面に 
 夜な夜な月は 通へども 心もとどめず 影も残さず」と

この語より、柳緑(りゅうりょく)という色ができたそうで、
青々とした新緑の柳のような青みの強い黄緑色になり、
出典の禅語のように「あるがまま」で
穏やかな落ち着いた気持ちにさせてくれます。

ところで、禅語辞典で紅は、桃の花に、
季節的に奈良では桃は3月下旬で柳は芽吹いたばかりで
こちらでは会いません??
今の季節、ツツジとのコラボにて
  

奈良の八重桜」が咲いたとの情報、行かなくては?
近所のソメイヨシノの木では実が赤く色づき始めております。


それからこんなお菓子を見つけました。
今年はもう遅いですが、忘れずに、来年に。