気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

臘月は「看々臘月尽」と「今日無事」に

2016-12-03 15:30:21 | しつらえ
師走初めての稽古日、今朝は2.5℃まで下がり、
温かい南側の小間と寒い北側の広間と迷うも、
四人さんがお出でですので、広い方がと思い、
雨戸をあけたところ、北側なのに陽が差し込みます。

不思議な陽ざしで、畳に頭をつけて観てみますと
ご近所のガラス窓に反射した朝日でした。
陽の柔らかさに得をした気分で、準備を始めました。
お昼に近づくにつれ朝の寒さが嘘のように、気温が
上がり昨日と同様な小春日和。でもこの部屋は
暖房を入れてもなかなか、・・・。
  
お出でになり、お話するなかで、皆様忙しそうです。
師走になると不思議といろんなことが重なりますね。
忙しい最中に関わらずお稽古に来て頂け嬉しい限りです。
十二月(師走・終月・臘月)一年間を振り返り、
広間の軸は「今日無事」こんにちぶじ、
筆は興福寺元貫主・多川乗俊さんで、
”平穏静謐に過ごせますよう、毎日毎日が無事に”と
(茶掛けの禅語辞典より)
 
小間の軸は『看々臘月尽』みよみよろうげつつく
筆は大徳寺黄梅院、住職・小林太玄師
”みるみるうちに一念が暮れようとしている・・・
 人生の臘月に悔いを残さぬよう、一日一日一刻一刻を
 大切に、また確実に生き抜き、日頃から無常を念じて
 つまらぬことに心を奪われることなく精進せよと・・”
(茶掛けの禅語辞典より) 

精進あるのみですね。