気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「おん祭」が始まり、奈良博も

2016-12-14 16:12:55 | 美術館・博物館
今日の天気は、風が強く厚い雲間から時折の日差し
さむーーーい一日になりました。
平城京跡を通りかかると若草山温泉郷付近の紅葉に比し、
枯草色の若草山、緑深い春日奥山と高円山が冬の装いに。
  
春日奥山の麓に春日大社、その南側に春日大社の摂社・
若宮社があり、その有名な祭礼「おん祭」の中心行事が
明日15日から18日まで執り行われます。
長承4年(1135)の若宮社御遷座(ごせんざ)を承け
1136年より途切れることなく、八百七十有余年にわたり
五穀豊穣、万民安楽を祈り盛大に!。
15日(木)
午後1時:大宿所詣(おおしゅくしょもうで)
午後2時半、午後4時半、午後6時:御湯立(みゆたて)
午後5時:大宿所祭(おおしゅくしょさい)
16日(金)
午後2時半頃:大和士宵宮詣(やまとざむらいよいみやもうで)
午後3時頃:田楽座宵宮詣(でんがくざよいみやもうで)
午後4時:宵宮祭(よいみやさい)祭典の無事執行を祈る行事
    若宮神前に“御戸開(みとびらき)の神饌”を奉る
17日(土)
午前0時 :遷幸の儀(せんこうのぎ)
午前1時 :暁祭(あかつきさい)
午前10時:本殿祭(ほんでんさい)
正午 :お渡り式(おわたりしき)
午後12時50分:南大門交名の儀(なんだいもんきょうみょうのぎ)
午後1時頃:松の下式
午後1時頃:競馬(けいば)
午後2時半:お旅所祭(おたびしょさい)
午後2時半頃:稚児流鏑馬(ちごやぶさめ)
午後3時半より10時半頃まで
     :神楽(かぐら)‣東遊(あずまあそび)‣田楽(でんがく)
    細男(せいのお)‣猿楽‣舞楽(ぶがく)‣和舞(やまとまい)
午後11時:還幸の儀(かんこうのぎ)
18日(日)
午後1時:奉納相撲(ほうのうずもう) 
午後2時:後宴能(ごえんののう)

奈良は『おん祭』一色に・・・
奈良国立博物館では、『おん祭りと春日信仰の美術』
=奈良奉行所のかかわり=展が12月10日~1月15日迄開催中
風流行列の様子が描かれた多数の絵巻と、江戸時代のおん祭を
支えた奈良奉行所の関わりが解かりやすく紹介されています。
12月17日のおん祭りお渡り式(風流行列)は無料開放です。
春日神社の成り立ちや、春日大社と興福寺が一体での信仰の
様子がよく解かる40件の展示になっております。
1.【春日若宮のおん祭】
春日若宮御祭礼絵巻 上巻 春日大社 17世紀
春日若宮御祭礼絵巻
春日祭礼之図 春日大社 19世紀
春日祭礼之図
2.【奈良奉行所のかかわり】
春日若宮祭礼書類 京都大学付属図書館1838年
奈良奉行所与力・橋本政孝が記したおん祭の記録で、
祭礼の準備段階から終了まで奉行所が関わる事柄につき、
奉行所役人の動きや、様々なケースへの対応が記されている
春日若宮祭礼書類
3.【春日信仰の広がり】
春日毘沙門天曼荼羅 奈良国立博物館 16世紀
御蓋山・春日山を遠景に配し、春日の地主神、榎本社の
本地仏として表された毘沙門天像です。
春日毘沙門天曼荼羅
4.【春日講】
春日鹿曼荼羅、東九条春日講 16世紀
春日の山並みを背景として春日神の使いである神鹿を
大きく描き、体毛の細緻な表現も見所です。
春日鹿曼荼羅