学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

センスを磨く

2019-01-14 20:53:27 | その他
今日も晴れ渡る空が広がる日。近くの家の玄関先に蝋梅が生けられていて、黄色の小さくて、それこそ蝋細工のような花がなんとも可愛らしい様子です。きっと、家の人は春の甘い香りを楽しんでいることでしょう。

さて、私の好きな漫画に「味いちもんめ」があって、これはタイトルからも察せられるに料理を中心に展開する内容なのだけれど、盛り付けのエピソードのなかでセンスの問題が出てきます。料理人の1人に、自分はセンスがないと嘆いているものがあって、というのも、彼は先輩から料理の盛り付け方が悪いと言われ、さらに彼女から服のセンスが悪いと言われるほどセンスがない。悩んだ彼は、お店に来る常連のお客に、センスを磨くにはどうしたらよいかを相談すると、お客はセンスがいいと思う人の真似をすればいいとアドバイスするのです。

私も悩んだことがありますが、果たしてセンスを磨くにはどうしたらいいのでしょう。私の場合、といっても、私のセンスが良いとは限りませんが、美術館あるいはギャラリーで作品を浴びるように見ること、そのときに色の配合や構図に注意して見ること、自分の周りにいるセンスが良いとは思う人たちの服装や持ち物を観察して真似をしてみること、ちょっと変わったところでは百貨店のなかを見て歩くのも良いかもしれません。私たちの周辺はデザインされたものであふれています。何気なく周りを見渡すのではなく、美しいもの、素敵なもの、心が洗われるようなものを意識して探してみる癖をつけるとさらに良いかもしれませんね。

この3連休、美術館にはたくさんのお客様にいらしていただきました。ありがたいことです。明日は休日。私も羽を伸ばして、ゆっくり休む予定です。それでは、おやすみなさい。