学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

依頼された文章を書く

2019-01-20 21:20:50 | 仕事
今日も暖かい1日となりました。お昼休みに外へ出ましたが、散歩を楽しんでいる人たちをたくさん見かけました。日差しが暖かいと、気持ちまで明るくなるようです。

いま、外部からの依頼を受けて、私が勤める美術館のことを一般のお客様に紹介する原稿を書いています。お客様にどうやったら美術館に足を運んでいただけるのか。そのためにはどのような文章を書いたらいいのでしょう。論文やカタログの解説文とは違う、限られた文数のなかで、一般のお客様が読んで楽しめる文章を書く必要があります。

そこで次のことをやり始めました。10分間、自分が勤める美術館のウリを箇条書きにしていくことです。美術館を客観視して、どんなことでもかまわないのでズラズラと並べていく。10分間が過ぎたら、それをグループ化していきます。箇条書きに同じような項目があればまとめていくのです。残ったものが美術館のPRしたいところ、従って、材料は出たので、あとは文章を組み立てていくだけとなります。今日でだいぶ出来上がったので、来週は美術館内のスタッフと内容について相談する予定です。

実はこの方法、私が高校時代に国語の先生に教わったことなのです。当時は小論文を書くために先生が教えてくださったのですが、私は今でもこのやり方が性に合っていて、文章で行き詰まるとよく使います。卒業以来、先生にお会いすることはありませんが、今でもとても感謝しています。ありがたいことです。

来週、無事に原稿が通りますように。今宵は月が綺麗ですね。夜でも月明かりで外が明るく見えます。それでは、おやすみなさい。
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散歩を楽しむ

2019-01-19 20:42:15 | その他
今日、この時期にしては暖かい陽気でした。日中は厚手の服を羽織ればコートもいらないほど。とても過ごしやすい1日となりました。我が家で花開いたヒヤシンスは、部屋のなかで甘い香りを出し始め、心地よい空間を演出してくれています。

私は散歩をすることが好きで、よく独りで外を歩いて楽しんでいます。散歩の途中で出会った人とあいさつを交わしたり、家々の庭にある植物の成長を発見したり、鳥のさえずりに耳を澄ませたり、自分の体にあたる風の心地よさを感じたりと、とにかく飽きることがありません。以前は考えごとをするときによく歩いていました。今抱えている仕事をどうやって進めたらいいか、美術館をより多くの方々に楽しんでいただくにはどうしたらいいか、どんなことについて論文を書こうか、など、考えごとといっても、もっぱら仕事のことで、ああでもない、こうでもないと頭の中で歩きながらこねくり回していました。それでいいアイディアが浮かぶこともあったけれど、散歩を楽しんでいるとはちょっと言えないですよね。

あるとき、いつものように散歩をしながら考えごとをしていると、ふと、それがストレスになっていることに気づきました。いろんな人たちとすれ違い、周りには自然がいっぱいあふれているのに、それに対して無関心で別のことを考えているという行為。私は人間らしくないな、と感じたのです。それ以来、散歩をしながら考えるのはやめました。体全体で外の世界を感じること、それが大切なことのようで、私は散歩を楽しむことで逆にストレスを発散しています。

では、アイディアを練る時間はどこへ行ったのかといいますと、私の場合はゼロ時間です。というのは、年を重ねて色々な経験をしてきたせいなのか、アイディアは考えるというよりも、何かの作業をしていると勝手に頭のなかに降りてくるものに変わりました。「ひらめき」といっていいのかもしません。この「ひらめき」を手帳に記録しておき、アイディアとして採用するかしないかを決めるようにしています。それが案外うまくいくのだから不思議。もしかすると、考えすぎる、という行為は、私にとってはあまり良くないことだったのかもしません。

明日も暖かい陽気になりますでしょうか。今夜は鍋にする予定です。体を温かくしてゆっくり休みたいと思います。
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洋風建築の魅力

2019-01-18 19:25:04 | その他
今日も素晴らしく晴れた1日となりました。ただ、山から吹き下ろす風が冷たくて、肩をすぼめてしまうほど。このところ寒い日が続きますので、甘くしたカフェ・オレを飲んで、体を温めることが多くなりました。温かいものを飲むと、心も癒されますね。

先日、古書店から買ってきた藤森照信さんの『建築探偵』(朝日文庫)シリーズを読んでいます。藤森さんは東京大学名誉教授で、建築学に関する著名な研究者のひとりです。以前から、私は日本の洋風建築を見るのが好きで、近隣のドライブや旅先のコースに入れては楽しむ趣味を持っています。藤森さんは、それら洋風建築の魅力を日本に広く紹介した方のひとりで、固いものから柔らかいものまで書ける藤森さんの文章にとても勉強をさせていただいています。

『建築探偵』シリーズは、1987(昭和62)年に『週刊朝日』に連載されたコラムをさらに再編集したもの。藤森さんの文章と増田彰久さんによる美しい洋風建築の写真とのコラボで、文庫本にも関わらず写真はすべてカラーです。コラムの執筆から、30年近く経過しているため、今は現存していない建築物もありますが、それはそれで貴重な資料として扱われるでしょう。週刊誌に掲載されただけあって、小コラムが連続していて、一気に読むというよりは、家事の休憩時間、お湯を沸かすまでの時間、寝る前の時間、などに少しずつ読んで楽しませていただいています。

洋風建築の魅力はどこにあるのでしょう。私が感じる魅力とは、まず、つくり手のアイディアが面白いところ。特に疑似洋風建築は、和洋折衷で、とても不思議な魅力を持っています。山形県鶴岡市の旧西田川郡役所などはとてもスッキリしていて、時計台のついたオシャレな建物です。次に地域性を持っているところ。以前訪れた栃木県の宇都宮市大谷地区は、大谷石が産出される場所で、あちらこちらにその石を用いた建築が見られて、とても見ごたえがありました。3つ目はやはり歴史を経た遺産であり、ストーリー性があること。東京都台東区の旧岩崎邸庭園などは、建物が美しいだけでなく、財閥岩崎家の所有であったこと、関東大震災や太平洋戦争を乗り越えてきた貴重な文化財ですね。

暖かくなりましたら、また洋風建築巡りにも出かけてみたいものです。さて、今年はどこにでかけようかな。
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お墓まいり

2019-01-17 21:04:20 | その他
今日も明るい陽気の1日となりました。我が家のヒヤシンスがとうとう紫色の花をつけてくれました。嬉しいことです。これから少しずつ色々な花が咲くようになりますね。楽しみです。

昨夜、テレビ番組で「墓マイラー」が取り上げられていました。私も初めて知った言葉なのですが、作家や著名人のお墓をお参りする人のことなのだそう。番組に出演されていた方は、興味を持った著名人、例えばドストエフスキーやゴッホなどのお墓をお参りして、感謝の気持ちを伝えるために巡り歩いているのだとか。私の知らない世界に驚かされました。私たちと物故作家をつなぐものは作品であると考えていたので、まさかお墓でつながるとは考えもしなかったのです。

私の場合、企画展などの仕事に絡んで、物故作家のお墓にお参りにいくことはありません。お墓はプライベートな空間のような気がして、遺族のこともありますし、なかなか足が向きにくいのです。ただ、後輩と地元とゆかりのある江戸時代の人物のお墓を調査に行ったことはありました。江戸時代の墓には生前の実績が記されていることがままあり、それを確認してくるという仕事。もちろん、子孫の許可を得てのものでしたが、お墓を巡り歩くというのは不思議な感覚でした。まず、ドキドキするという感覚があり、それはちょっと怖いという部分と新しいことがわかるかもしれないという楽しみの部分が複雑に入り混じる心の動きです。お墓を丹念に調べていく後輩の姿に、研究者としてのたくましさを見たものでした。

世の中には色々な世界があるのですね。目からウロコの番組でした。
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段取り八分

2019-01-16 20:26:17 | 仕事
今日は朝からとても良い天気となりました。日中もさほど寒くなく、この季節にしては過ごしやすい陽気。ただ、空気が乾燥しているので、風邪には用心ですね。

私は美術館に勤務してから数十年経ちますが、様々な方から仕事を教えていただきました。上司や先輩はもちろんですが、お客様からも教わりましたし、業者の方から教わることもありました。改めてたくさんの方々に育てていただいたことに、とても感謝しています。

さて、私が新人のとき、業者の方から、仕事は段取り八分だよ、と教えていただいたことがずっと頭に残っています。新人時代は段取りがとても悪く、周りの方々に迷惑をかけてしまったのですが、そんなときに教えていただいた言葉です。これは、つまり段取りさえよくできていれば、仕事は8割成功したようなもの、との解釈です。毎日の仕事のスケジュールを組み立てたり、仕事をどのように進めていくのかを考えること。仕事を進めていく上ではとても大切なことです。ましてや、仕事は自分1人でやるものではなく、色々な人の協力があって成り立ちます。段取りが悪いと、仕事が進まないばかりか、周りの人にもストレスを与えてしまう可能性があるのですね。段取りの大切さを教えてくださった業者の方は亡くなられてしまいましたが、その言葉は私のなかでずっと生き続けています。

今日は朝から忙しく、まさに段取りが大切な1日でした。ただ、昨日までにきっちり計画を立てていたせいか、スムーズに仕事は進み、ストレスを感じることなく今日を終えることができました。仕事は段取り八分、それが私の頭にしっかり染み込んでいるようです。ありがたいことです。

明日は一段と冷え込むよう。風邪などひかぬよう、お互いに体には気をつけて乗り切りましょう。
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本のブックカバー

2019-01-15 20:44:48 | その他
今朝は薄日が差したものの、次第に厚い雲が重なって、雪でも降りそうな灰色の空模様となりました。寒さ厳しい日が続きますが、我が家のヒヤシンスは少しずつ大きくなっています。これは昨年買ったもので、花を咲かせたあと、根が全て落ちてしまい、来年は期待できないかなと思いつつも、庭先に埋めておいたところ、再び芽を出したのです。植物の生命力の強さには驚かされます。

さて、今日は休日です。朝に2キロ程度の散歩を楽しんだあと、まちなかの散策をして過ごしました。まちなかは早くも節分、さらにはバレンタインデーのコーナーまで設営されていて、季節がどんどん先取りされていくのを感じます。ある文房具店に入ったときに見かけた本のブックカバーが気になりました。それは紙でできているもの。軽いし、手触りも良く、色も豊富で、とても良いものでした。

私は文庫本を読むとき、たいていカバーを外して読みます。理由は2つ。大学時代の憧れの先輩がそうして本を読んでいたので真似をしたかったのと、本の紙の肌触りが好きだからです。肌触りの感触でいうと、岩波文庫、新潮文庫、ちくま文庫が特にお気に入り。なので、普段はカバーを用いないのですが、ときおり、気分を変えたいときや、電車の中で立ちながら本を読むときにブックカバーを使います。革製品のもの、小千谷縮のものの2種類を交互に使うのです。本の顔が変わると、なかなか楽しいものです。年末年始の出費の関係もありましたので、紙のブックカバーは今度買うことにしました。次までに残っているといいのだけれど。

明日からまた新しい1週間が始まります。今夜はこれからスケジュールを確認して、充実した仕事ができるように段取りをする予定です。明日はどうか晴れますように。
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センスを磨く

2019-01-14 20:53:27 | その他
今日も晴れ渡る空が広がる日。近くの家の玄関先に蝋梅が生けられていて、黄色の小さくて、それこそ蝋細工のような花がなんとも可愛らしい様子です。きっと、家の人は春の甘い香りを楽しんでいることでしょう。

さて、私の好きな漫画に「味いちもんめ」があって、これはタイトルからも察せられるに料理を中心に展開する内容なのだけれど、盛り付けのエピソードのなかでセンスの問題が出てきます。料理人の1人に、自分はセンスがないと嘆いているものがあって、というのも、彼は先輩から料理の盛り付け方が悪いと言われ、さらに彼女から服のセンスが悪いと言われるほどセンスがない。悩んだ彼は、お店に来る常連のお客に、センスを磨くにはどうしたらよいかを相談すると、お客はセンスがいいと思う人の真似をすればいいとアドバイスするのです。

私も悩んだことがありますが、果たしてセンスを磨くにはどうしたらいいのでしょう。私の場合、といっても、私のセンスが良いとは限りませんが、美術館あるいはギャラリーで作品を浴びるように見ること、そのときに色の配合や構図に注意して見ること、自分の周りにいるセンスが良いとは思う人たちの服装や持ち物を観察して真似をしてみること、ちょっと変わったところでは百貨店のなかを見て歩くのも良いかもしれません。私たちの周辺はデザインされたものであふれています。何気なく周りを見渡すのではなく、美しいもの、素敵なもの、心が洗われるようなものを意識して探してみる癖をつけるとさらに良いかもしれませんね。

この3連休、美術館にはたくさんのお客様にいらしていただきました。ありがたいことです。明日は休日。私も羽を伸ばして、ゆっくり休む予定です。それでは、おやすみなさい。
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「絵画のゆくえ2019」展を観る

2019-01-13 18:23:37 | 展覧会感想
今日は昨日と打って変わって暖かい陽気となりました。明日が成人の日ですが、地元では今日が成人式で、羽織袴や振袖姿の新成人を見かけました。初々しいものですね。かつては私も20歳のとき、成人式に参加したわけですが、まだまだ精神的には幼くて、大人として迎えられることに戸惑った覚えがあります。今の新成人はどんな気持ちで今日を迎えたのでしょうね。大人の一員として、お互いに頑張って行きましょう。

さて、昨日から東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館で開催している「絵画のゆくえ2019」展を見てきました。同美術館では、2013年から「真に力があり将来国際的にも通用する可能性を秘めた作品」を見出すため、新進作家の登竜門として公募展「FACE」を開催しており、今回の展覧会は受賞作家のその後の活動を紹介したものです。現代の美術の一片を垣間見ることができるので、学芸員としての勉強とともに、美術の一ファンとして期待して伺いました。

計11名の作家の作品がずらりと並び、とても見応えのある展覧会。どの作家も良かったのですが、個人的な好みからいえば遠藤美香さん、唐仁原希さん、三鑰彩音さん、石橋暢之さんの作品を特にじっくりと見入りました。個々の作品のことは長くなりますので省きますが、ひとつひとつの線に生命力が宿るような丁寧な仕事ぶりが圧巻でした。もちろん、この4名以外の作家についても、素晴らしい作品ばかりです。とても充実した時間を過ごすことができました。企画して下さった美術館と作家さんに感謝です。

また、公募展を開催した後も、作家活動のフォローをする同美術館の姿勢がとても良いと思います。なぜなら、賞金を差し上げて終わり、ではなく、その作家の近況を紹介することで賞の意義を再確認できますし、作家を育てようとする想いが伝わってくるためです。理想的な公募展のかたちがここに見られるのではないでしょうか。素敵なことですね。
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主観と客観

2019-01-12 21:46:43 | 仕事
今日は曇天模様、ときどき雨というところ。このところ、ずっと天気がよく、空気も乾燥していましたから、多少は空気にも潤いが出ましたでしょうか。

先日、お客様から、美術館の改善点について、ご指摘を受けました。その方は、もっと地域の人たちに親しまれる美術館になって欲しい、との強い想いをおっしゃられました。お客様がお帰りになられた後も、しばらくはその言葉が心の中に響きます。

20代のころ、こうしたご指摘になかなか素直になれない自分がいました。気持ちに整理がつきにくいのですね。とても落ち込み、嘆いて、至らない自分のことを必要以上に責めました。

ただ、いまは年も重ねて来たせいか、こうしたご指摘をいただけることに、私はとても感謝しています。というのは、長い時分、美術館にいるとどうしても主観的な考えになりがちで、客観的な視点に欠けるようになってきます。私も常に意識はしていますが、やはりこれはなかなか防ぐのが難しいものがあります。ですから、こうしたお客様の意見はとても大切で、美術館が誰のために、何のためにあるのかをはっと気づかせてくれます。ありがたいことです。

美術館の学芸員として専門的な知識を身につけることは必須ですが、1社会人として様々な人との関わりのなかから学ぶこともたくさんあります。より良い美術館にしていくため、なすべきことはたくさんありそうです。
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トレーニングを始める

2019-01-11 21:26:40 | その他
今日もよく晴れて、昨日よりも暖かく過ごしやすい1日となりました。自宅の庭に植えているヒヤシンスが、少しずつ芽を出してきて、ゆっくりと生長しています。先日は蝋梅も見かけましたし、寒いながらも植物は季節を敏感に感じ取っているようですね。

先日、バッティングセンターで体力のなさを痛感してから、毎日少しずつ筋トレをしています。といっても、私はすぐに飽きて辞めてしまいたくなる性格なので相当ゆるくやっています。それは腕立て、ダンベル上げ、腹筋、スクワットの4つのトレーニングをそれぞれ15秒だけやるという、ゆるすぎるほどの計画です。4つのトレーニングで計1分。たった1分ですが、現在の体力のない私には長い時間です。慣れてきたら秒数を伸ばしていく予定です。頭脳も筋肉も使わなければ退化するばかり。身を以て実感している毎日です。

明日から世間は3連休ですね。この時期、毎年、成人式を迎える方々が美術館を訪れてくださり、賑やかになります。今年もどうかたくさんの新成人が訪れてくれますように。それでは、おやすみなさい。
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