ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2019-15 難民より幸せ・・被災者の声

2019年02月16日 | 日記
2月16日、「紛争地、被災地に生きる子どもたち」というテーマで
フオトジャーナリストの安田なつき氏の講演会が会館であった。
参加者200名。
彼女は時々日曜日のサンデーモーニングにコメンターとして出演。
明日も出演するようだ。

陸前高田市の被災直後に写した「希望の松」は有名だ。
冒頭にそのエピソードを紹介した。

義父が高田病院勤務。当時津波が病院にも押し寄せ、
4階に避難したときにとった写真3枚があった。
7万本の海岸沿いの松が津波で失われていく様子が写っていた。

被災した後に安田氏がとった、朝日を浴び立ち尽くす一本松の写真を見せたとき
父が放った言葉が意外だったという。

7万本の中のたった一本。
それだけ津波の破壊力がすさまじいものだった。感動より絶望を味わったという。
これはあくまで被災者一人の言葉なのだが。
当時の体験者としての本音と感じ取った。

写真は訴えるのだ。観るものに。

シリアでの話。
国民の半数が難民となって国を追われた。

少年が火薬と金属は変の詰まった樽爆弾を浴びて意識不明で病院に担ぎ込まれた。
そのときとった写真。
母親に見せるかどうか迷ったあげく
その写真を差し出したという。
母親はその写真をもらって喜んだと。なぜならすべて破壊され
こどもの写真1枚残っていなかったからだと。

そんな話をしながら最後にいった
「私たちはまだ幸せだ。国を追われていないから。」といった被災者の言葉が強く残った。





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