ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2022-73 野村万作・萬斎・裕基 狂言公演

2022年06月24日 | 日記
先日、野村親子の狂言公演を観劇。古典芸能は久しぶりだった。
狂言の前に石田幸雄氏から解説があった。
「10のメッセージがあるとすれば狂言は5つ位だ。
残りは参加者(みる側)が想像力を膨らましてみてほしい」と。
昔の言葉であるが、ある程度理解できると思うが
「ボーッとしてみればボーッと終わる。」というが言葉が全てを言い当ててる気がした。
狂言には世に尽くす人は出てこない。隣にゴミがあれば拾って片付けるのではなく
横に捨てるようなタイプでよけいなことはしないと。
横にある幕が上がるとスタート。すり足で真っ直ぐ歩くが山伏だけは足を上げて山道を歩く所作であると。
能舞台の所作の解説もして下さった。分かり易い解説だった。

「蝸牛」と「二人袴」を演じた。
蝸牛では山伏を野村萬斎が演じていた。
太郎冠者が長寿の薬という蝸牛(カタツムリ)を探してきたところ山伏を蝸牛と思い込む。
それならばと山伏は蝸牛になりすまし囃子言葉デンデンムシというを教え・・浮かれる様子をがよく表れていた。
二人袴は演じた日が誕生日で91歳という野村万作と孫の裕基23才が演じた。
さすがに声の張りなどは弱かったが、所作はすきがない万作氏の演技だった。

解説や休憩もあったりしたので実質は1時間10分ぐらいの狂言だった。
狂言はかつて庶民の娯楽として楽しむ存在だった。
今は古典芸能として教養として親しむようなスタンスに感じられた。

コメント
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