ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2023-144 ゲネプロで恒例の文士劇鑑賞

2023年12月03日 | 日記
冬の恒例行事になった盛岡文士劇が今年も上演された。
今回初めて本番前の最終通し稽古のゲネプロで鑑賞した。
従って本番は満員なのだが半分に満たない。
その中には震災で被災され、内陸に移転された方々があの震災後招待されていた。
そんな訳で今までと雰囲気が違った中での鑑賞だった。

役者は本番と同じに熱のこもった演技をしていた。
前半は現代物で「空飛ぶ布団と花束と」内海隆一郎(一関出身)短編集より
後半は時代物の「剣と恋と夢」原作「シラノ・ド・ベルジュラック」だった。

現代もので笑いを誘い、後半はシリアス物で感動を与えた。
今回、フランスの17世紀を舞台にした悲劇のロマンスを日本版にリメイクして
どの様に脚本を書き直していったか、創作術を学んだ。というのは
この夏、或るところでエッセイ講座を受講、他に脚本講座を受講した人たちが
最後の学びとしてこのゲネプロに招待されたからだった。

新選組の時代劇に置き換え、長鼻の剣士が密かに想う静姫の恋心を封印。
ライバルの若き剣士の為に文才を生かして代わりに恋文を書き続ける。
なぜなら若き剣士は全くその文才の才能がなかったからだ。
そして2人は結ばれていくのだが戦場に出ていくことになる。
戦場でもせっせと手紙を代筆。しかし、その若者は戦死。

尼になった静姫。その後も月命日に訪れ、最近の動きを報告する長鼻の剣士。
5年もただひたすらに。(原作では15年)突然、元、敵方に襲われ重症の身で
その尼寺に。最期に手紙の内容を諳んじることで
手紙の書き手が長鼻の剣士と悟った静姫。腕に抱えられ・・。

さすがにプロの脚本家にかかると見事な日本版に変身。感動を与える作品であった。







コメント
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