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災害支援のファシリテーション

2011年05月02日 21時49分03秒 | 極和ファシリテーション

このGWには多くのボランティアの皆さんが

被災地に行って様々な活動をされています。

EXILEをはじめ芸能人の方々も

被災地で支援活動をされています。

 

ところで、被災地にはどんな人たちが居るでしょうか?

被災者はもちろんですが、救援活動を行う方々(行政、医療、福祉関係)

そして、ボランティアの皆さんです。

災害直後は、命を救うことが最優先されるので、

すべての人たちの優先順位や最大目的が一致しています。

ところが日数が経つにつれ、それぞれの立場の方の

優先順位や最大目的が微妙にずれていきます。

この「ずれ」が非常にやっかいです。

 

立場が違えば、考える優先順位が違ってくるのは当然です。

そのときにそれぞれがお互いの立場を思いやって、

全員の優先順位や、最大目的の調整を行う必要があります。

 

避難場所に「ファシリテーターの存在」があるかないかで

その避難場所の運営や雰囲気は変わってきます。

物資の仕分け場にファシリテーターが居るか居ないかで

被災地への支援の内容(精度)が変わってきます。

 

その場においても、そこに関わる人・・・登場人物と考えてみてください。

それらのみんなが満足するためにはどうしたら良いか?

ということを常にフラットな立場で考えることが大事です。

 

物資の配布は、平等に配れないので配らないとか、

数が少ないので早い者勝ち・・・なんてことにしてはいけません。

(このような苦情を多く耳にするのはとても残念です。)

 

また、被災者側は、いつまでも「支援を受ける人」であってはいけないし、

支援する側もいつまでも「支援する人」であってはいけないのです。

 

医者と患者が、「治す人」と「治してもらう人」の関係ではいけません。

『患者の回復』に向かって横並びの関係で共に歩む関係が理想です。

 

被災地でも、「被災者の回復&自立」に向かって、

同じ方向を向いて、横並びの関係で歩むのが望ましいのです。

 

とは言っても、家やご家族、仕事もなくした人に

かける言葉は多くはありません。

そんなときは、ただただ行動で示すだけしか

できないかも知れません。

共に歩めるようになるには時間も必要です。

そのときに支援してやってるという気持ちではなく、

できるだけ被災者の気持ちに寄り添って

たんたんと行動することが大事です。

 

やがて自分の足で歩めるような側面支援の立場で

関わることが大事です。

そして、必要に応じて専門家とのコラボレーションも

必要になってきます。

心のケアや、経済活動に関する支援など、

それらの連携を取りながら、被災者の方々が

1日も早く、自分の足で歩めるように仕向けることが大事です。

 

そうしなければ、支援をしている方々や、

ボランティアの方々もいつまでもできるわけではありませんからね。

 

被災者の自立、被災地の復興、それらを踏まえた上での

救援・支援を考えて行わなければいけません。

 

被災者一人ひとり・・・状況や背景が異なりますから

個別対応になりますね。

 

被災者の皆さんも大変でしょうが、

救援活動を行なっている自治体職員の皆さんや

医療関係の皆さん、自衛隊、警察などさまざまなところで

活動されている皆さんが

疲れ過ぎないことを祈っています。