先日の「ハガネの女」というドラマの第2話で、
最後に多数決を行う場面がありました。
内容は別として、ここでは多数決という決め方について
取り上げたいと思います。
あることに対して○か×かをクラスで決める多数決の場面で、
ドラマだからかも知れませんが、
一人ずつ順番に黒板に正の字を書くように
1票ずつ書き込んでいくのです。
多数決の結果によって、○か×かの結果を受け入れるのです。
クラスの人数は23名
22名が投票したところで、11:11になりました。
最後の一人が、○に投票したので
結果は○になったので、ドラマ的にはOKなのですが、
現実の場面でこのような方法を取ったら
あとあと子どもたちに大きなしこりを残すのではないかと
危惧しました。
理由は3つあります。
まず一つ目は、全員が見ている場で書き込むので、
誰が○か×に入れたかオープンになっていることです。
内容によってはオープンにした方が良い場合もあるでしょうが、
無記名投票にするべきときもあります。
2つ目は、○に投票した人は12名居るにも関わらず、
最後に投票する人に大きな責任がのしかかってしまい、
最後の投票者一人の結論で決まってしまったような
印象を残してしまうことです。
3つ目は、結果が○になったのですが、
×に投票した人が11名居るという現実が
オープンになっているということです。
この11名の判断は、○か×かの選択で
0:100で×を選んだのではなく、
99:100で×を選んだ人も居るかも知れないということです。
今回このドラマの中の多数決の場面を見て、
あらためて多数決ってどうなんだろう???
と、大きな疑問を抱きました。
子どもたちの心にしこりの残らない決め方を
教師の方は配慮していかなければなりませんね。
そのためにも『ファシリックス』の決め方を
是非多くの方に知っていただきたいと思いました。