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多数決で決めていいのかな?

2011年05月03日 23時29分46秒 | ファシリックス

先日の「ハガネの女」というドラマの第2話で、

最後に多数決を行う場面がありました。

内容は別として、ここでは多数決という決め方について

取り上げたいと思います。

 

あることに対して○か×かをクラスで決める多数決の場面で、

ドラマだからかも知れませんが、

一人ずつ順番に黒板に正の字を書くように

1票ずつ書き込んでいくのです。

多数決の結果によって、○か×かの結果を受け入れるのです。

クラスの人数は23名

22名が投票したところで、11:11になりました。

最後の一人が、○に投票したので

結果は○になったので、ドラマ的にはOKなのですが、

現実の場面でこのような方法を取ったら

あとあと子どもたちに大きなしこりを残すのではないかと

危惧しました。

 

理由は3つあります。

まず一つ目は、全員が見ている場で書き込むので、

誰が○か×に入れたかオープンになっていることです。

内容によってはオープンにした方が良い場合もあるでしょうが、

無記名投票にするべきときもあります。

 

2つ目は、○に投票した人は12名居るにも関わらず、

最後に投票する人に大きな責任がのしかかってしまい、

最後の投票者一人の結論で決まってしまったような

印象を残してしまうことです。

 

3つ目は、結果が○になったのですが、

×に投票した人が11名居るという現実が

オープンになっているということです。

この11名の判断は、○か×かの選択で

0:100で×を選んだのではなく、

99:100で×を選んだ人も居るかも知れないということです。

 

今回このドラマの中の多数決の場面を見て、

あらためて多数決ってどうなんだろう???

と、大きな疑問を抱きました。

 

子どもたちの心にしこりの残らない決め方を

教師の方は配慮していかなければなりませんね。

そのためにも『ファシリックス』の決め方を

是非多くの方に知っていただきたいと思いました。