翌朝、といってもまだ夜中とも言える午前3時半、京都のかしこ大学学院生が一番に起床し出発の準備をはじめる。
そして我々は4時起床で出発の準備に取り掛かった。
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(左)まずは朝飯の準備から。
朝飯は手抜きして持ってきたコンビニおにぎりで済ますかと思ったが、暖かいものを体に入れたかったのでおしるこに小さめのお餅2個投入したものを。
(右)昨晩に準備しておいたアタックザック。
中身はコッヘル・バーナー及びガス・携行食数種類・食事用水500ml・VAAMペットボトル1本・スペアグローブぐらいだったかな?
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(左)午前5時前、外に出ると霧雨のようなものが降っていた。
寒いものの、身を切るような寒さではない。
(右)ビビィで寝ている方がいた。
昨晩のコンディションだとこれでは辛そうだ・・・と思っていたが後々お話する機会があって聞くと、結露や雨でシュラフからマット、ウェアまでずぶ濡れになってかなり過酷だったとのこと。
小屋の周りにはその他ツェルト2張り、テント3張りがあった。
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(左)昨日に続き山にはガスが出ていて見通し悪い。
これで尾根を歩いて目的地の黒部五郎岳までいけるのか?
ガイド本による行程時間はこの北ノ俣岳避難小屋~北ノ俣岳山頂で2時間、北ノ俣岳~黒部五郎岳で3時間(参考時間はもちろん無積雪期)この雪具合等のコンディションを考えると当然もう少しみなければならない。
そして黒部五郎岳から北ノ俣岳避難小屋に4時間で戻ってきたとして、そこから登山口まで3時間半。
この行程時間合計が既に12時間超、更に休憩や飯の時間を考えると+α・・・。
単純計算しても登山口に戻れるのは17時半以降。
明らかに無理がある。
これはイカン。
この時点でコンディションも厳しいということからまずの目的地は北ノ俣岳にするというプランに変更。
当初の計画では初日に北ノ俣岳を越しておく筈だったが、それが天候により狂ったツケがここに来ている。
ということで日記のタイトルは「黒部五郎岳を目指す」となっているが「北ノ俣岳を目指す」に変更しなければならない(笑)
周囲はまだ暗いうちから準備していたのでヘッドランプはつけたまま。
(右)歩きだす。
しかし目指す方向が全然分からん。
ぼんさんのGPS活躍!
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(左)私は始めからスノーシュー装着。
昨晩に雪が降ったこともあったが雪質ははじめ重め、上るにつれ氷状に変わる。
結構中途半端な雪コンディションのためアイゼンよりもスノーシューの方が有利だ。
(右)木の枝についた水滴が凍り、葡萄の実のようになっていた。
展望は絶望的かと思いながら登っていたが、日が昇るにつれ次第に雲が切れるようになって来た。
晴れてくれるか?
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天気は間違いないく回復、朝日に向かって登れ!
ここまで来ると雪面は氷に近い状態。
ツボ足では沈み込むがスノーシューではほぼ沈み込み無し!
沈み込み無しなのにMSRのライトニングアクシスのグリップは抜群で滑ること全く無し!
頼れるスノーシューだ。
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(左)振り返るとガスがなくなり山裾の視界が開けている。
(右)途中、先発した学院生に追いつき追い越す。
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(左)背の高い木々がなくなり稜線近づく。
(右)ガスは切れ見晴らし良好。 ぼんさんが登ってくる。
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稜線まで出た!
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この辺りでも周囲の山より一際高いので見晴らしは抜群。
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やったぜ!
小屋出発時のこと思ったら天気はかなり回復!
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(左)2662Mの山頂にて、スントの高度計は2725Mの表示。
気圧計測の高度計ではこの安定しない天気では仕方ないところか。
(右)眼下には雪の山々、そして遠くには富山市街(?)日本海まで望むことできた。
それにしても寒い。
写真には当然写らないが風が吹き荒れ、スント計測の気温は1度表示になってたが体感気温は間違いなく氷点下。
長袖ベースレイヤーにマイクロフリースのミッドレイヤー、そしてハードシェルを着ていても寒い。
真冬に行った伊吹山よりも断然寒い。
ちなみに下は厚手アンダータイツにハードシェルパンツで寒さは感じない。
この選択はやはり正解。
普通の山パンツ履いてこなくてよかった。
また、グローブは冬季用の防水グローブをしてきて正解だった。
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岩と雪に埋もれ気付き難いが山頂三角点。
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ぼんさんが向く方角に当初の目的地黒部五郎岳が見える。
見えているのに行かない行けないのは残念だが、その稜線を見ると十分にアップダウンもあるし、やはり遠い。
あそこまで行って下山するのはやはり無理がある。
そう思った。
ここ北ノ俣岳で標高2662M、当初の目的地の黒部五郎岳は2840M、黒部五郎に比べれば178M低いところではあるがそれでもこの標高と展望。
十分ではないか。
納得できた。
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お約束のポーズで(笑)
景色雰囲気を堪能したら寒いので写真を撮りつつ下山開始。
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更に気持ち良く晴れてきた。
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遠くまで良く見える。
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雪の壁も見える。
そして上りよりも早く避難小屋着。
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(左)ガスの中で見た避難小屋と気持ち良く晴れた中で見る避難小屋は見え方が全然違う。
(右)気持ち良い天気の下腹ごしらえをした後は、小屋にデポしておいた荷物を回収しパッキング。
水や食料を消費した筈なのに相変わらず重く嵩張るのはなんでや?
そして9時20分頃ここを離れる。
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昨日は何にも見えなかった景色がこの通り!
もう帰らなければならないのが惜しい。
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天気が良いとやはりテンションあがる。
雨が降っていた上りの時とは見える景色も違えば気分も全く違う。
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天気良すぎて眩しい。
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(左)そのうちスノーシューも脱ぎザックにマウント。
ショベルは使わなかったな。
(右)そして12時を僅かに過ぎた時間に登山口着。
下りは避難小屋から登山口まで3時間を切った。
この時間は無積雪期の参考時間よりも短いので結構早く歩いてたみたい。
こんな感じでGWの山行きは終わった。
目的の山には立てなかったが、残雪ある標高2600Mの山に立てたんだからこれは貴重な体験。
滅多に来れない遠いところだし、価値は十分にあった。
満足だ。
同行のぼんさんに感謝。
おしまい。
そして我々は4時起床で出発の準備に取り掛かった。
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(左)まずは朝飯の準備から。
朝飯は手抜きして持ってきたコンビニおにぎりで済ますかと思ったが、暖かいものを体に入れたかったのでおしるこに小さめのお餅2個投入したものを。
(右)昨晩に準備しておいたアタックザック。
中身はコッヘル・バーナー及びガス・携行食数種類・食事用水500ml・VAAMペットボトル1本・スペアグローブぐらいだったかな?
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(左)午前5時前、外に出ると霧雨のようなものが降っていた。
寒いものの、身を切るような寒さではない。
(右)ビビィで寝ている方がいた。
昨晩のコンディションだとこれでは辛そうだ・・・と思っていたが後々お話する機会があって聞くと、結露や雨でシュラフからマット、ウェアまでずぶ濡れになってかなり過酷だったとのこと。
小屋の周りにはその他ツェルト2張り、テント3張りがあった。
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(左)昨日に続き山にはガスが出ていて見通し悪い。
これで尾根を歩いて目的地の黒部五郎岳までいけるのか?
ガイド本による行程時間はこの北ノ俣岳避難小屋~北ノ俣岳山頂で2時間、北ノ俣岳~黒部五郎岳で3時間(参考時間はもちろん無積雪期)この雪具合等のコンディションを考えると当然もう少しみなければならない。
そして黒部五郎岳から北ノ俣岳避難小屋に4時間で戻ってきたとして、そこから登山口まで3時間半。
この行程時間合計が既に12時間超、更に休憩や飯の時間を考えると+α・・・。
単純計算しても登山口に戻れるのは17時半以降。
明らかに無理がある。
これはイカン。
この時点でコンディションも厳しいということからまずの目的地は北ノ俣岳にするというプランに変更。
当初の計画では初日に北ノ俣岳を越しておく筈だったが、それが天候により狂ったツケがここに来ている。
ということで日記のタイトルは「黒部五郎岳を目指す」となっているが「北ノ俣岳を目指す」に変更しなければならない(笑)
周囲はまだ暗いうちから準備していたのでヘッドランプはつけたまま。
(右)歩きだす。
しかし目指す方向が全然分からん。
ぼんさんのGPS活躍!
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(左)私は始めからスノーシュー装着。
昨晩に雪が降ったこともあったが雪質ははじめ重め、上るにつれ氷状に変わる。
結構中途半端な雪コンディションのためアイゼンよりもスノーシューの方が有利だ。
(右)木の枝についた水滴が凍り、葡萄の実のようになっていた。
展望は絶望的かと思いながら登っていたが、日が昇るにつれ次第に雲が切れるようになって来た。
晴れてくれるか?
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天気は間違いないく回復、朝日に向かって登れ!
ここまで来ると雪面は氷に近い状態。
ツボ足では沈み込むがスノーシューではほぼ沈み込み無し!
沈み込み無しなのにMSRのライトニングアクシスのグリップは抜群で滑ること全く無し!
頼れるスノーシューだ。
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(左)振り返るとガスがなくなり山裾の視界が開けている。
(右)途中、先発した学院生に追いつき追い越す。
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(左)背の高い木々がなくなり稜線近づく。
(右)ガスは切れ見晴らし良好。 ぼんさんが登ってくる。
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稜線まで出た!
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この辺りでも周囲の山より一際高いので見晴らしは抜群。
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やったぜ!
小屋出発時のこと思ったら天気はかなり回復!
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(左)2662Mの山頂にて、スントの高度計は2725Mの表示。
気圧計測の高度計ではこの安定しない天気では仕方ないところか。
(右)眼下には雪の山々、そして遠くには富山市街(?)日本海まで望むことできた。
それにしても寒い。
写真には当然写らないが風が吹き荒れ、スント計測の気温は1度表示になってたが体感気温は間違いなく氷点下。
長袖ベースレイヤーにマイクロフリースのミッドレイヤー、そしてハードシェルを着ていても寒い。
真冬に行った伊吹山よりも断然寒い。
ちなみに下は厚手アンダータイツにハードシェルパンツで寒さは感じない。
この選択はやはり正解。
普通の山パンツ履いてこなくてよかった。
また、グローブは冬季用の防水グローブをしてきて正解だった。
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岩と雪に埋もれ気付き難いが山頂三角点。
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ぼんさんが向く方角に当初の目的地黒部五郎岳が見える。
見えているのに行かない行けないのは残念だが、その稜線を見ると十分にアップダウンもあるし、やはり遠い。
あそこまで行って下山するのはやはり無理がある。
そう思った。
ここ北ノ俣岳で標高2662M、当初の目的地の黒部五郎岳は2840M、黒部五郎に比べれば178M低いところではあるがそれでもこの標高と展望。
十分ではないか。
納得できた。
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お約束のポーズで(笑)
景色雰囲気を堪能したら寒いので写真を撮りつつ下山開始。
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更に気持ち良く晴れてきた。
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遠くまで良く見える。
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雪の壁も見える。
そして上りよりも早く避難小屋着。
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(左)ガスの中で見た避難小屋と気持ち良く晴れた中で見る避難小屋は見え方が全然違う。
(右)気持ち良い天気の下腹ごしらえをした後は、小屋にデポしておいた荷物を回収しパッキング。
水や食料を消費した筈なのに相変わらず重く嵩張るのはなんでや?
そして9時20分頃ここを離れる。
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昨日は何にも見えなかった景色がこの通り!
もう帰らなければならないのが惜しい。
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天気が良いとやはりテンションあがる。
雨が降っていた上りの時とは見える景色も違えば気分も全く違う。
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天気良すぎて眩しい。
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(左)そのうちスノーシューも脱ぎザックにマウント。
ショベルは使わなかったな。
(右)そして12時を僅かに過ぎた時間に登山口着。
下りは避難小屋から登山口まで3時間を切った。
この時間は無積雪期の参考時間よりも短いので結構早く歩いてたみたい。
こんな感じでGWの山行きは終わった。
目的の山には立てなかったが、残雪ある標高2600Mの山に立てたんだからこれは貴重な体験。
滅多に来れない遠いところだし、価値は十分にあった。
満足だ。
同行のぼんさんに感謝。
おしまい。