インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

目的と手段

2017年09月16日 | 歴史

現在、5年生の意識改革が徹底的に行われている平成塾です。



そろそろ秋の香りがして来ましたね~

いったん暑さが無くなると、あっと言う間に寒くなっちゃうのかな?
それはそれで辛い季節がやって来ますね~



今年の5年生達は、みんなとても大切に育てられたんでしょうね。

親がどれだけ子供を構っているのか、見ていると良く解ります。
それはそれで子供に愛情を注ぐという事は、とても良い事だと思うのですが。



何しろ、今年の5年生達はみんな良い子なのです。

決してやる気の無い、だらしの無い子供は一人もおりません。



一人一人が色んな課題を持ってはいますが、みんな素直に人の話しを聞き、思いやりのある素晴らしい子供達です。

ですが。



とても困った事に、やれと言われた事以外はやりません。

やれと言われた事をやるのは、とても素晴らしい事ですし、当然褒められる事なんですよ。
ですが。



目的と手段として考えると、やれと言われた事は手段であって、その先に目的がある筈なのです。

これをやれと言われて、何が目的で何処がゴールかと考える子供がいる反面。
やれと言われた事が目的になってしまう今年の5年生達。



今現在、これの意識改革を行う為に、5年生達にはとても辛い時間が与えられています。

何をやっても怒られる。
練習開始前に無理難題を指示される。
絶対に捕れないようなノックを浴びせられる。
それが出来ないと練習から外される。



それでも、今年の5年生達に希望が見れるのは、彼らが涙するのは練習から外された時。

自分は見放されたと思った瞬間、悲しくて悲しくて涙が出るようです。



でも平成塾が求めているのは、そんな涙ではありません。

彼らに求めているのは、自分ができなくて悔し涙を流す事なんです。
過去にこの涙を流した塾生は、数えられないほどおりました。
その全ての塾生が平成塾の中心選手に育って行ったのです。



昨年、作文教室であまりにも漢字が書けない塾生がおりました。

その日以来、その塾生には毎日同じ漢字を20回ずつノートに1ページ書いてくるように指示しました。
それは1年経った今でも続いています。



それだけでは無く、一人だけ漢字の書き取りを行うのは可哀想だと、お友達の塾生も巻き添えをくらいました。

以降、2人は毎日漢字の書き取りを行っています。
するとどうでしょう。
あれほど漢字が書けなかった塾生が、今ではクラスの中でも最も漢字が得意な塾生に変貌を遂げました。



これは目的と手段が一致した例なのですが、平成塾が塾生に求めているのはそんな簡単な事ではありません。

毎日続けていれば、出来るようになる事では無く。
出来るようになるには、毎日何をすれば良いのかなんです。



今はとても辛い時間を過ごしているでしょう。

みんなとても素直な塾生なので、指示された事は毎日続けていると思います。

これを続けた或る日、意識が大きく変わった君達を見るのを、とても楽しみにしています。


2017年度の大納会。
来年度の主将は、平成塾初めての投票で決めようと思います。
今年の5年生達は、自分が周囲からどのように見られているのか、充分に意識しながら練習に励むように。