JR発足時のきっぷ ~その1

昭和62年3月31日に旧国鉄は解体され、翌4月1日よりJR各社に生まれ変わりました。今回はその時に暫定的に発行された、国鉄地紋用紙のJR券をご紹介します。
当時のきっぷは国鉄時代にJR用として印刷されましたが、まだ地紋の制定はされておらず、JRのきっぷであるにも拘わらず、国鉄地紋の付いた「合の子」券が発行されました。
その後、JR各社の新地紋が制定され、順次新券に切り替えられていきましたが、暫定期間であった昭和63年10月30日まで、一部の券は国鉄地紋のまま残っていたようです。
※注 菅沼天虎様のコメントにもありますようにJR東日本とJR北海道は比較的早めに新地紋に切り替えられているようです。しかしながら、JR北海道は完全に切り替えをしたのに対し、JR東日本では一部の駅には11月頃まで残存していたようです。また、JR西日本などでも遅くまで国鉄地紋は残っていたようです。

images(東京印刷場製)  images(門司印刷場製)

左の券はJR東日本のもので、右の券はJR九州のものです。
長距離券も同様に、国鉄地紋券が発行されています。

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これは広島印刷場製のJR西日本発行の券です。
JR発足当日に勇み足で買いに行ったものですが、これらの券を買い求めたときは、嬉しいような、少々がっかりしたような、複雑な心境でした。

次回は券売機券についてご紹介したいと思います。


 

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