JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
都区内フリー乗車券
この度、スユ16 2207様のブログ、「きっぷを拝見します」とリンクを張らせて頂きました。よろしくお願いいたします。
リンク記念といたしまして、今回も「きっぷを拝見します」の「パスとフリー乗車券」のなかで紹介されている、都区内フリー乗車券の常備軟券がありましたので投稿させていただきます。
これは昭和63年に中央本線荻窪駅の西口窓口にて購入したものです。これは、紙質といい大きさといい、当時の定期券を髣髴させる雰囲気です。今年まで南武線の川崎新町駅に設備されていた「横浜フリーきっぷ」の常備券と基本は同じです。このころは既に印発機による発行がメインとなっており、常備券はどの駅にでもあるというものではなかったようです。
今は「都区内パス」と名前の変わっておりますが、国鉄時代は「国電フリー乗車券」というものでした。
パンチが2つ入っておりますが、裏を見ると「お乗りのたびにはさみを入れます」の記載の通り、当時は乗車改札の度にパンチを入れておりました。これが何の意味を成すのか不明ですが…
また、「急行列車にお乗りのときは、別に急行券をお求めください」とあり、今と違って急行列車が多く走っていたことを感じさせます。しかも、埼京線の浮間舟渡駅はまだ無く、池袋⇔赤羽間は「赤羽線」という山手線の一部でした。
現在でも同じような設定がありますが、フリー区間外からの乗車の場合、フリー区間までの往復運賃をセットしたものがあります。これは青梅線拝島駅発行の券ですが、運賃は予め印刷されていたものの、発駅はゴム印による補充式になっていました。これは無人駅の熊川等、近隣の駅発としても発売できるようにしたものと思われます。私は完全常備の券は見たことはありませんが、もしかすると存在していたかもしれません。
また、拝島は西荻窪がフリー区間の境界になるので上記のような券面になっていますが、おそらく蒲田・小岩・金町・赤羽各駅を境界とする別様式の券が存在したと考えられます。
この記事は、スユ16 2207様のブログ「きっぷを拝見します」10月20日エントリー、「パスと乗車券」にトラックバックさせていただきました。