JR発足時のきっぷ ~その3

前回、前々回に引き続きの企画です。
国鉄がJRに変わったとき、本来の印刷所でないところで印刷されたきっぷが存在します。その例としてJR東海の東京駅と京都駅・新大阪駅です。

東京駅は本来名古屋印刷場製のきっぷを常備するべきでしたが、当初1回目請求の券は、国鉄時代の区分に沿って印刷されたため、東京印刷場製のきっぷを常備していました。また、京都駅・新大阪駅も本来は名古屋印刷場製のきっぷを常備するべきですが、国鉄時代の区分に沿って印刷されたため、大阪印刷場製のきっぷを常備していました。

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左が大阪印刷場製のJR東海券、右が2回目請求分以降の名古屋印刷場製券です。後者はJR地紋に切り替わっております。券面を見ると、窓口番号が「○または(改)C新大阪駅発行」となっており、同じ窓口の同じ口座の券であることがわかります。
大阪印刷場製のJR東海券は過渡期しか印刷されなかったため、JR地紋になってからは存在しない様式となってしまいました。

次回は、入場券についても同じ現象が出ておりますので、御紹介したいと思います。

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