同和鉱業小坂鉄道の福島電気鉄道地紋券

拙ブログ9月30日投稿分の内容において、菅沼天虎様からのコメントの中に、福島電気鉄道のご説明があります。この鉄道は今の福島交通の前身で、昭和37年に社名が変更されたようです。
そこで本題ですが、同和鉱業小坂鉄道(廃止時は小坂精錬小坂鉄道)には、不要になった福島電気鉄道の地紋用紙を流用した乗車券が存在しておりました。ということは、小坂鉄道廃止時まで残っていたこれらの券は、その頃に印刷されたものという可能性が考えられます。

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かつて、地紋用紙の取り違えで江ノ島電鉄の乗車券が東京モノレールの地紋用紙に印刷されて発売されてしまったという記憶がありますが、敢えて、全く関係のない他社において社名変更のために不要になった地紋用紙を使用して、正式な乗車券を作成したという例は他に聞いたことがありません。(盛岡だかの柏陽軒という食堂で福島電気鉄道地紋用紙を使用した硬食があったという話を聞いたことがありますが…)
この券、ひどいことに、印刷する人も地紋なんかどうでも良かったのか、思いっきり逆さまに印刷されており、すべての地紋の文字が逆立ちしています…ちょっと気の毒です。
せっかくですので、少し拡大して地紋をお見せいたしましょう!

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