浜松駅 試作定乗印発機券

昭和54年10月16日、東海道本線浜松駅に、乗車券と定期券が印刷発行できる、東洋電機製の定乗印発試作機が導入されました。

   images (試作機発行の乗車券)

試作機発行の乗車券です。浜松駅の2番窓口に設置されたのか、発行箇所名が「浜松駅2」となっています。
当時、印発機発行の乗車券は「縦型」というのが半ば常識のようになっていましたが、試作機のものは現在のマルス発行乗車券の原型のような「横型」の異様式です。
しかし、券紙は通常の印発機のものと共用のため、印字面は他の印発機と同じような印字で、裏面には磁気コーティングはされていない白色無地となっています。

   images (試作機発行の定期券)

こちらは試作機発行の定期券です。
同じ「浜松駅2」発行のものです。

   images (普及機発行の定期券)

普及機発行のものと比べると字体が全体に細く、なんとなく弱々しく貧弱に見えます。

このほかにも急行券などの急行券類や入場券なども発券できたものと思われますが、試作機発行の券は残念ながらこの2枚以外に手持ちがありません。

その後この試作機が何時まで使用されたのかは定かではありませんが、試作印発機は東芝等他社製も含め、いづれも比較的短命に終わっているようです。

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