最短距離計算の定期券

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昭和59年12月に山手線原宿駅にて発行された、新宿駅までの1個月用常備定期券です。

東京電車環状線相互間内の普通運賃は乗車距離に拘らず、途中下車しなければ最短距離の営業キロで運賃計算がなされますが、定期券の場合は実際の乗車距離での計算となります。

この定期券は原宿から代々木経由新宿ゆきのもので、最短距離を通る、極めて一般的なルートの定期券です。

常備定期券の場合、経由表示があるのが普通ですが、この券にはありません。
通常であれば「代々木経由」と表示すべきでしょうが、「原宿~渋谷~品川~東京~神田~御茶ノ水~四ツ谷~代々木~新宿」という大回りの経路も有効であると解釈されてしまうからでしょうか、敢えてトラブルの元となる経由表示がありません。
その代わり、最短距離であることを示す赤2条斜線だけが印刷されています。

最短距離を示す赤2条の斜線がある定期券はこの他にも例があるようですし、補充定期券で発券された場合でも、赤鉛筆で斜線を2本引いていたようです。

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