野辺山駅 入場券

昭和57年4月に発行された、小海線野辺山駅の硬券入場券です。

 

   

 

小海線の野辺山駅は言わずと知れた国鉄最高地点の駅として有名で、同駅の入場券は鉄道ファンのみならず、観光客も記念に購入していく需要があります。

そのため、当時、新潟印刷場の一般的な様式の券ではありましたが、観光客へのサービスとして、他の駅のものとは異なった点が一つありました。

 

    

 

裏面です。

裏面には、「国鉄最高駅 野辺山 1345.67メートル」という記載がされています。少々説明が足りないような気がしますが、1345.67メートルとは駅の標高です。

 

このような需要にあやかったのでしょう、小海線の要衝の駅である中込駅でも、野辺山駅の硬券入場券を発売していた時期がありました。

 

   

 

発行箇所名が「中込駅発行」となっている他は、野辺山駅で発売されている「本物」の入場券と相違は無いように見えます。

当時、窓口には野辺山駅の入場券を発売している旨の案内もありましたし、野辺山駅で購入することに「こだわり」のない一般の観光客の需要はそこそこあったものと思われます。

 

しかし、この券は「本物」と決定的な違いがありました。

 

   

 

裏面には、国鉄最高駅である記載がなく、一般の観光客が購入するにはちょっと物足りない感じのものでした。

 

そんな中込駅発行の野辺山駅入場券でしたが、趣味的にみれば、他駅発行で、発行箇所名が他駅となっている入場券は比較的珍しい存在だったかもしれません。

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