中部天竜駅発行 常備軟券入場券

平成16年8月に発行された、飯田線中部天竜駅発行の常備軟券入場券です。



     



JR東海では伊勢市・津・鵜沼・恵那各駅の私鉄委託窓口を除いた簡易委託駅に至るまでマルス端末による先出し券を設備するほど乗車券類の機械化が進んでおりますが、中部天竜駅にはJR東海唯一の、常備軟券による入場券が存在した時期がありました。



当時、出札の駅員氏に設備されている理由を訊いたところ、佐久間レールパークへ入場する見学客は同駅の入場券を入場料代わりに購入することとなっていましたが、マルスでは発券するのに時間がかかるために設備されたとのことでした。



白色無地の軟券ですが、JR東日本の常備軟券とは違い、B型の軟券となっています。


発売前の状態は、JR東日本の回数券状に連なったものではなく、メモ帳のような冊子状になっているのが特徴です。



     



裏面です。



小児断線を切っても券番がわかるように、両端に券番がついています。


画像ではわかりにくいですが、薄っすら透けて見える日付印からわかるように、硬券の券番とは違って数字の向きが逆になっており、硬券フォルダーに挿入することを考えていない作りになっています。



こんな特徴ある券ではありましたが、佐久間レールパークの閉鎖より前に売り切れてしまったようで、JR東海唯一であった常備軟券の入場券も過去帖入りになってしまいました。

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