払戻し済みの寝台特急券

以前、暇つぶしがてら、新橋にある交通書房の100円コーナーの箱を漁っていたところ見つけたものです。



交通書房の100円コーナーには「ジャンク品」と言いたくなる様な硬券が山ほど突っ込まれていますが、間違ってまぎれてしまったのか、たまに面白い「掘り出し物」が見つけられることがあります。一番の掘り出し物は、廃札ですが満鉄の乗車券だったような気がします。



   



さて、その「面白いもの」とはこれです。



昭和53年7月に日本旅行岩見沢営業所で発行された、青森~京都間の日本海1号の特急券・B寝台券です。



札幌印刷場調整のA型硬券で、号車番号以外はすべてゴム印捺印で丁寧に作成された券です。しかし、この列車に乗車される予定の方は何らかの理由で乗車する機会がなくなってしまったようで、後日、同じ日本旅行岩見沢営業所で払戻しされています。



そのため、表面に「払戻し」と大きなゴム印が捺印されています。



   



裏面です。



払戻しをした理由・手数料・払戻された額・申込書・払戻し日・箇所名の書かれたゴム印が捺印され、必要事項が記載されています。



恐らく、この券はこれら払戻しのゴム印が捺印されているため、コレクション的に「価値なし」と判断されたのでしょう。しかし、見方によっては、こんなゴム印の捺印された券はそう手に入らないように思えます。(もしかすると乗車券即売会等にはたくさん出ているのかもしれませんが)




払戻しされた券は通常審査課に回されて審査された後、溶解処理をされるのが普通と思われますが、この券はどのような理由で外部に流出されたのでしょうか?

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