岡谷駅発行 東京都区内ゆき乗車券の経由表記

昭和51年1月に岡谷駅1番窓口で発行された、東京都区内ゆきの常備片道乗車券です。



   



新潟印刷場調製のA型券で、国鉄青地紋の一般式券となっています。



   



裏面です。


東京都区内各駅で下車前途無効となる旨の注意書きが記載されており、券番は新潟印刷場の様式で5ケタとなっています。



   



こちらは約5ヵ月後の昭和51年6月に同じ岡谷駅1番窓口で発売された、東京都区内ゆきの常備片道乗車券です。



   



裏面を見ますと1枚目のものと注意書き等の記載は同じもので、券番が01826となっていますので、券番10000番の次の券から00001に戻って採番されていたと思われ、約5ヶ月(114日)の間で3,991枚発売されたことになり、1日あたり約35枚が発売されていることになります。



同じ駅の、同じ窓口の、同じ口座の券ではありますが、経由欄を見ますと、1月に発売された券は「三鷹経由」となっていますが、5月に発売された券は「中野経由」に変更されています。


いずれにせよ中央本線(東線)経由で西荻窪駅から始まる東京都区内各駅への乗車券であるわけですが、何らかの理由で経由が三鷹駅から中野駅に変更されています。



しかし実際のところ、この券を購入したすべての旅客が中野駅以遠の駅に行くわけではなく、中野駅を含む、同駅より手前の西荻窪駅・荻窪駅・阿佐ヶ谷駅・高円寺駅という東京都区内の駅で下車する旅客も居るわけですので、「中野経由」よりも「三鷹経由」の方が実態的なのではないかと思われます。



印刷場に券の補充請求をする際、担当職員は東京都区内の駅が中野駅よりも手前に存在することを失念した結果なのでしょうか?

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