富士急行 富士急ハイランド駅

昭和55年2月に富士急行のハイランド(現・富士急ハイランド)駅で発行された、90円区間ゆき金額式乗車券です。


 


   



JPRてつだう地紋のB型券で、印刷場の名称が不明ですが、富士急行グループ(富士急行および岳南鉄道等)で使用されていた印刷場にて調製されたものです。


国鉄東京印刷場調製の金額式券と似た様式で視認性の良いレイアウトですが、当該印刷場の券は大変インクの掠れが多いのが特徴で、あまり綺麗な券とは言い難いものがあります。



ハイランド駅は富士急行線の富士山(旧・富士吉田)駅と河口湖駅の間にある駅で、同社が運営する富士急ハイランドの玄関駅となっています。



富士急ハイランドは昭和36年に富士五湖国際スケートセンターとして開業しておりますが、同駅はそれに合わせて「ハイランド駅」として開業し、昭和39年にはスケートセンターがハイランド駅に合わせる格好で富士急ハイランドに改称されているという経緯があります。


さらには、こんどは逆に、昭和56年には富士急ハイランドに合わせて、駅の方が富士急ハイランド駅と改称される珍妙な経緯があります。


 


   



富士急ハイランド駅に改称されてからの硬券乗車券です。


様式的には変化ありませんが、駅名が長くなったため、2段書きとなっています。



現在、同社は乗車券の自動券売機は主要駅にしか配置されておりませんが、無人駅である上大月駅等を除く各駅窓口に独自の乗車券印刷発行機が設備されており、記念乗車券類とフジサン特急運休時期の車内用特急券を除き、通常発売の硬券はありません。

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