趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
横浜市交通局 市営地下鉄開業40周年記念スタンプラリー (~その2)
前回のエントリーで横浜市交通局の市営地下鉄開業40周年記念スタンプラリーの台紙とスタンプを御紹介いたしましたので、今回は参加賞として入手した賞品を御紹介いたしましょう。
再掲いたしますが、このようにスタンプを6駅分コンプリートすると参加賞を戴くことができるわけです。お気づきの方も居られるかも知れませんが、上の画像はスタンプ台紙を開いた内側部分なのですが、あと半分を敢えて隠した状態にしてあります。あと半分は、戴いた賞品をファイリングするスペースとなっており、完成形は下のようになります。
なんと、6駅分のレプリカ乗車券が参加賞ということになっていました。
乗車券6枚がこのような袋にまとめて入れられており、台紙に挟むようになっています。では、各駅分の券をそれぞれ順に見てみましょう。
(いせざき長者町駅)
(坂東橋)
(吉野町)
(蒔田)
(弘明寺)
(上大岡)
以上6駅分です。残念ながら印刷ではなく感熱印字によるもので、昭和47年当時の券の雰囲気ではありませんが、なかなか良くできています。特に、現在では使用されていない開業時の緑色旧局地紋の券紙となっており、図示いたしませんが、裏面は黒い磁気となっています。現行の券紙に切り替わる前のデッドストックか、わざわざ記念券用として旧局地紋の券紙を作成したものと思われます。
各セットとも券番はどれも同じ2012番となっていましたので、2012年ということで付けられた券番であると思われます。いったいどのような機械を使用して印字したものなのか分かりませんが、券売機用の券紙をセットして大量印字したものでありますので、乗車券印刷発行機のようなものにレプリカ券の様式を設定して印字したのではないかと思われます。
これが現行乗車券の様式です。桃色新局地紋(はまりん)の券紙が使用されており、レイアウトも現在のものと違っています。はまりんは横浜市交通局のイメージキャラクターで、市営地下鉄だけではなく、市バスにも現れます。
だいぶ退色してしまっていますが、昭和57年12月に発行された、緑色旧局地紋時代の券です。キレート式の金額式券で、レプリカ券のレイアウトはこちらの方が近いことが分かります。
このように、このスタンプラリーの参加賞はきっぷ蒐集家にとっては垂涎ものの賞品ではあるのですが、感熱式であるがゆえその保存性に難点があり、少々残念でもあるところです。