上田丸子電鉄 特殊補充券

7月9日エントリーの「上田交通 代用乗車券」におきましてかつて発行されていた代用乗車券を御紹介いたしましたが、上田丸子電鉄時代には特殊補充券が設備されておりましたので御紹介いたしましょう。


   


廃札券ですが、上田丸子電鉄時代の特殊補充券です。緑色TTDてつどう地紋のもので、右上に同社社紋が印刷されているものとなっています。

社紋が印刷されている以外は、この券を納めたと思われます日本交通印刷の、等級制があった当時の標準的な様式です。


   


裏面のご案内文です。当時は「(ご案内)」ではなく「(注意)」となっており、現代では些かぶっきらぼうな表現です。


この券が印刷された時期ははっきりしませんが、「通行税2割」の表記があることから昭和29年4月の改定以降、特別2等車券規程が廃止された昭和35年6月までの間に設備されたものと推察されます。


上田丸子電鉄時代には特殊補充券(出札補充券)が設備されていたわけですが、上田交通になってから、特殊補充券の設備が廃止されたのには、何らかの理由があったのでしょうか?
因みに、車内用の第1種車内補充券は上田交通となってからも細々と存在していました。

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