JR東海バス 瀬戸記念橋駅発行 補充片道乗車券

平成5年7月、JR東海バス瀬戸記念橋駅で発行された、補充片道乗車券(補片)です。


   


青色JRC地紋の軟券で、「口海」の発区分符号のある鉄道と同じ様式の軟券となります。


JR東海バス瀬戸記念橋駅は昭和5年に省営バス(JRバスの前身である国鉄バスの前身)岡多線の駅として、大正天皇の行幸の記念として瀬戸川に架けられた記念橋の近くに設置され、平成16年、愛・地球博のための瀬戸市の区画整理事業による再開発によって廃止された駅でした。

再開発後は通り沿いの停留所と名鉄電車の尾張瀬戸駅の駅ビルに入居していたJR東海バスの「パルティ瀬戸旅行センター」が残されていましたが、JR東海バスは平成21年に愛知県瀬戸地区の路線バス区間をすべて廃止して一般路線バス事業から全面撤退してしまい、それに伴って管理していた瀬戸支店が廃止されたことから旅行センターも廃止され、現在は「省営バス発祥の地」の碑が立っているのみとなっています。


JR東海は比較的早く出札業務がマルス化され、補充券の出番がなかなか無い旅客鉄道会社となっていますが、平成1ケタ代のころは、御紹介のようなJRバスの駅のほか、鉄道線でも業務委託駅等で補片の設備があり、日常的に使用されていました。

しかし現在、JR東海はJR北海道と共に補片や補往(補充往復乗車券)の設備は廃止されており、どこの駅へ行っても補片にお目にかかることはできなくなってしまっています。


   


裏面です。

鉄道で使用されるものと同じもののため、裏面には鉄道用のご案内文が印刷されています。

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