梅小路蒸気機関車館 入場整理券

自宅の片づけをしていましたところ、すごい物が出てきました。


   


昭和48年3月に発行された、梅小路蒸気機関車館の入場整理券です。昭和48年3月と言いますと、東京在住の私が父に連れられて初めて見学に行ったときのもので、かれこれ40年もの間、我が家の屋根裏部屋で眠っていたわけです。同館のホームページを見ると現在の大人入館料金が400円ですので、実に4倍の金額になっています。

「入場整理券」とは何とも国鉄チックな響きの名称です。普通の博物館や資料館であれば「入館券」でしょう。

この券には同館保存機であるD51200号機の写真となっていますが、ネットで調べますと他にもいろいろな機関車の券が存在するようですので、ロットごとであったのでしょうか、たびたび写真が差し替えられ、周りの枠の色も青かったり赤かったりと替えられていたようです。


写真のD51200は昭和13年に鉄道省浜松工場で竣工したカマで、新製当初は稲沢機関区に配置され、その後昭和18年に米原機関区、昭和20年に大垣機関区、昭和25年に中津川機関区と転属し、晩年は昭和47年に梅小路機関区に移り、当時としては国内唯一の動態保存のD51となっています。券の説明には昭和14年製と書かれていますが、1938年製なので昭和13年製造が正当であると思われます。

梅小路に配置された後のD51200はランボードに白いラインが入れられ、黒いナンバープレートのピカピカの機関車になっていますが、中津川での現役時代の姿には艶はなく、決して綺麗な機関車ではなかったようです。そして、ナンバープレートは青く塗られていたとのことです。


   


入場整理券の裏面です。

D51200号機の解説が書かれております。竣工図や配置図などの詳しいものはなく、一般の見学客が分かるような簡単なものとなっています。


裏面で気になったのが入場整理券部分の裏面です。その部分を拡大してみましょう。


   


券番の左側にあるアルファベットの「B」は発行窓口もしくは循環記号のようなものと思われます。

問題はその下の表記です。「大阪鉄道管理局発行」となっており、大阪鉄道管理局(大鉄局)が直接維持管理していたことを表しています。現在、同館はJR西日本が所有し、運営は同社関連の外郭団体である交通文化振興財団に委託されています。

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