JR東海 名古屋駅入場券専用券売機

JR東海の名古屋駅の名物と言えば名鉄百貨店に前にある6mほどの背丈のある巨大マネキンの「ナナちゃん」かも知れません。


    (ナナちゃん)


管理人的に名物と思っているのが、御紹介の券売機です。


   


この券売機は新幹線乗り場、精算所横にあるのですが、案内板の通り、入場券だけを発売する券売機なのです。


   


国鉄時代の、しかも券売機の黎明期には、比較的大規模な駅では入場券専用の単能式券売機が設備されているところがありましたが、券売機がいろいろな券種を発売できるようになった現在、未だに専ら入場券のみを発売する券売機は、全国的に見ても珍しい存在であると思います。


   


券売機そのものは通常の近距離きっぷを発売できる機種なのですが、なぜか入場券しか発売できないようになっています。


   


実際にお金を入れてみました。

本当に入場券のボタンしか表示されません。「御希望のボタンにふれてください」とありますが、御希望を訊かれても選択の余地がない状況です。


   


出てくる券は期待を見事に外し、何の変哲もないものが出てきます。桃色JRC地紋の券売機券で、特段珍しい要素はありません。


名古屋駅は入場券需要が大変多い駅となっています。

本来目的は「お迎え」や「お見送り」のために列車に乗らない利用客が購入のうえ駅構内に入ることですが、かなりの割合で他駅とは違う目的で利用されています。


名古屋駅のホームには、ホーム毎に違った業者がきしめん屋を出店しており、お昼時となると地元サラリーマンがそれらのきしめんを食べる目的で入場券を購入して駅構内に入るのだとか。

また、夕方になると立ち飲み屋になる店舗もあり、今度は入場券を購入して立ち飲み屋に行く需要が多いそうです。入場券には「2時間以内」という有効期限があるので、長居しないで済むから敢えてホームで飲むという方もいるそうです。

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