武蔵野鉄道 豊島園駅から池袋接続 省線35銭区間ゆき片道連絡乗車券

1944(昭和19)年4月に武蔵野鉄道(現・西武鉄道)豊島園駅で発行された、池袋駅接続省線(現・JR東日本線)35銭区間ゆきの片道連絡乗車券です。


   

桃色PJRてつだう地紋のB型地図式大人専用券となっています。
同社では社線内各駅から池袋駅で省線に接続する連絡乗車券を発売しており、西武鉄道となった現在でも発売が続けられています。


   

裏面です。注意事項を見ますと、当時の武蔵野鉄道自社完結の乗車券は通用期間が2日間で途中下車が一回に限り許されていたようですが、省線内では下車前途無効となっていたようです。


この券が発売された昭和19年4月に運賃改定が行われており、表面にはデカデカと運賃改定印が捺されています。ただし、単なる運賃改定だけではなく、省線区間の運賃帯の料率が初乗り1~80kmまで1.56円であったのが1~20kmまで2.0円になり、さらには戦時特別運賃が加算されたりと変更があったようです。

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券面のゴム印は不鮮明ですが、上から
四月一日より運賃変更及、區(区)間變(変)
「左から・・・錦糸町 有樂(楽)町 御茶ノ水 三河島 王子 赤羽 東中野 大崎 間
と記載されています。

恐らく、新宿を経由して中央線東京方面へ向かうと市ヶ谷駅あたりが限界になると思いますが、この区間についての記載がゴム印から抜けてしまっているように思います。
また、万世橋駅が地図上に残されていますが、同駅は前年の1943(昭和18)年11月に営業休止という実質上の廃止になっています。

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