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始発駅は終着駅。

見本券ですが、中央本線甲府駅から身延線・東海道本線・中央本線経由の甲府ゆきという、発駅と着駅が同一の乗車券です。

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東京まで行くのに身延線を経由するのではかなりの時間がかかってしまいますが、常備券が設備されたくらいですから、そこそこ需要があったのでしょう。
もしかすると、中央本線・東海道本線・身延線経由という、逆回りのパターンも存在していたかもしれません。

images(表) images(裏)

このような例は他にもあります。
たとえば上記の券は、東京都区内から高崎線・信越本線・篠ノ井線・中央本線経由東京都区内ゆきという一周の乗車券です。その他、東京都区内から東北本線・奥羽本線・北陸本線・東海道本線経由東京都区内ゆきという常備券も見たことがあります。

有名なところでは、最近まで発売されていた例として、このようなものがあります。

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ただ、一瞬発駅と着駅が同一のように見えますが、発駅の足柄駅は御殿場線の駅ですが、着駅の足柄駅は小田急線の駅であり、発駅と着駅は同一ではないどころか、全くの片道連絡乗車券です。
この券も需要は殆どなかったのではないかと思いますが、国鉄時代にしては遊び要素いっぱいの乗車券で、実使用よりもコレクション用に発売された方が多かったのではないでしょうか?
JR化後も口座自体は残ったようですが、ほどなくJR東海の硬券が廃止され、やがて、足柄駅そのものも無人化されてしまいました。

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新宿駅の代用入場券

菅沼天虎様のブログ「菅沼天虎の紙屑談義」3月7日エントリーの「上野駅の常備軟券の普通入場券」にて国鉄新宿駅の精算券を代用した入場券について触れられておられますが、JR化後になっても発行されたものが手元にありましたのでご紹介いたします。

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国鉄時代のものと基本的には変わらないですが、昭和63年の発行ですのでこれはJR化後のものということになります。
細かく言えば、この券は発行箇所名が単に「新宿駅」となっておりますが、国鉄時代は日交観に出札業務が委託されていましたので、発行箇所名が「○新宿駅」となっているのが異なっている点です。

日交観は日本交通観光社という出札業務受託者で、国鉄OBが出札実務を行っていたようです。
首都圏では新宿駅の他、東京駅改札内の新幹線出札口の一部も受託していました。当時、国鉄の窓口の脇に2列程度の窓口を構えており、国鉄窓口がマルス化されている横で硬券による入場券や区間変更券および新幹線自由席特急券などを発売しており、菅沼式のダッチングが現役で使用されていました。

この記事は、菅沼天虎様の「菅沼天虎の紙屑談義」3月7日エントリー、「上野駅の常備軟券の普通入場券」にトラックバックさせていただきました。

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N700系新幹線のスタンプ

先日久しぶりに長男を連れて東海道新幹線に乗車しました。

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最近、マルスやMVで発券される新幹線自由席特急券の題字が「新幹線自由席特急券/のぞみ特定特急券」から「新幹線自由席特急券/特定特急券」に変更されていますので、新様式券が欲しくなって子供と一緒に東京駅の改札口で使用済の特急券を戴こうと申し出ました。改札掛のお姉さんはシャチハタ式の無効印を「ポン」と捺しており、「近頃簡単に使用済みのきっぷをくれるばかりか、無効印まで手軽になったもんだなぁ」と関心して眺めていました。すると、もう一つ何やら別の青いスタンプも捺しています。
「何を捺しているんだろう?」と眺めていると、

改札のお姉さん: 「お父さんの分もこちらのスタンプ捺しますか?」
私: (即座に…)「は、はい、お願いします!」

「ポン」と捺されたのがN700系新幹線の図柄の使用済スタンプでした。

JR東日本の長野地区にあるような記念無効印の例のようにそれを一つ捺印するのではなく、記念無効印の他に敢えて通常の無効印を捺印するところにお堅い感じが拭えませんが、このような無効印が誕生する背景には、使用済の乗車券類を記念に持ち帰ることが一般的になってきた(?)ことが伺えます。

国鉄時代は「規則だから」とか「有価証券(違うと思うけど…)だから」などと言われて取り上げられてしまい、絶対に使用済の乗車券類を持ち帰ることは叶わず苦労したものですが、今はずいぶんとコレクションが容易になったものです。

 

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循環番号が変わるとき

別に「何の変哲も無い」連絡乗車券だったのですが、券箱を覗いた瞬間、同じ券を3枚「衝動買い」してしまったことがありました。

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これは荻窪駅から中野経由営団地下鉄140円区間ゆきのものです。裏を見れば「衝動買い」した理由がわかります

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ちょうど、9999番の券がホルダーに刺さっていたのでした。しかも、循環番号が①番のものです。
循環番号とは10,000枚単位で括る補助番号で、比較的大量に出る口座の券につけられていました。真ん中の丸で囲まれた番号がそれです。
私鉄では「0」から始まる例もありますが、国鉄(JR)においては①から始まっているようです。

1枚目の券の①9999は「9999番」であることを示し、2枚目の券の①0000は、「0000(10000)番」であることを示します。
つぎの3枚目の②0001は、循環番号が一つ増えていますので、「10001番で」あることを示します。

蛇足ですが、東京印刷場では10000番の券については「0000」と表示し、万の位の「1」は省略されますが、私鉄等の硬券ではわざわざ「1」を手捺しすることもあるようです。
また、アップしました券のように、0000番券には赤や青のインクで端を着色し、「目じるし」を付けることが多いようです。

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これは営団地下鉄のものですが、0000の頭に「1」が手捺しされている例です。

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