常備券品切れ事態発生!! ~その2

前回拙ブログにて広島印刷所製の代用券をご紹介いたしましたが、今回は東京印刷場製の代用券です。

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これは昭和41年6月に発行された、私鉄(西武鉄道)連絡用として作成されたB型代用券です。
すべてゴム印による作成ですが、ゴム印の無い区間の場合は手書きによることもあるようです。たまたま連絡乗車券として発行されているものであり、国鉄線内完結で作成されることもあります。
この券の特徴は、発駅表示が発行駅名表示を兼ねていて、「○○発行→」という表記になっている点です。他に、このような発駅名と発行駅名を兼用した記載の仕方をした例は未見です。

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次もやはり昭和41年6月に発行された、国鉄線内完結の乗車券として作成されたA型代用券です。
これもすべてゴム印による作成です。経由欄に「(東神奈川)」とか「(-)」などといった記載がされていないのが中途半端な気がします。

東京印刷場の券は広島印刷場のものとは異なり、報告片がありません。広島のような様式であれば補充券のように作成後に報告片を審査に上げれば済むような気がしますが、東京のような様式では、審査の関係上、前もって審査を受けるなど、作成にはかなりの制約があったのではないでしょうか?

いずれにせよ、これらの代用券は実際に常備券が不足していなければ発行されないものであり、よっぽど運が良くなければお目にかかることはできない券でした。
もっとも、わざわざ作成しての「趣味発券」なんて、おそらく考えられないことでしょう。

この記事は菅沼天虎さまのブログ「菅沼天虎の紙屑談義」3月13日エントリー「広島印刷のA型硬券の補充式乗車券」にトラックバックさせていただきます。

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