京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

ケ・ケ・ケル・ケル・ケレ・ケヨ

2010-06-04 | インポート

 サッカーのワールドカップの開幕が近づいてきました。

 世界のスーパープレイヤーが顔をそろえる大会に、世界中が注目しています。

 この京都からも、松井大輔選手が日本代表に選ばれ、こちらでは注目を浴びています。

 さて京都の各神社には、八百万、数多の神様が祀られているのは今更いうまでもありません。

 その中に、サッカーの神様、というのがおられるのです。

 もちろん、厳密に言うとサッカーの神様ではないんですけれど。

 時節柄、サッカーの神様、として取り上げられることが多いです。

 その神様の祀られている神社というのが、白峯神宮です。

 ここの本社に祀られているのは、崇徳・淳仁の両天皇です。

 が、これはサッカーとは何の関係もありません。

 サッカーの神様は、ここの摂社に祀られている、精大明神という神様です。

 この精大明神神社は、球技全般の神様とされてます。

 それが特にサッカーの神様とされるようになったのは、この神社のある土地に由来します。

 この神社のある土地には、かつて飛鳥井家という貴族のお屋敷がありました。

 この飛鳥井家というのが、実は蹴鞠(けまり)の宗家なのです。

 蹴鞠、といえば、鹿の皮でできた鞠を蹴りあう競技です。

 精大明神が祀られたのは、そこに由来し、故に、特にサッカーの神様と言われるわけです。

 お気に入りの選手の活躍や、代表チームの勝利を祈願してみてはいかがでしょう。

 

 

 ところで、日本サッカー協会のエンブレムをご存知でしょうか。

 今ではよく知られるようになりましたが、それは八咫烏(ヤタガラス)という神話に登場する鳥です。

 この八咫烏というのは、神武天皇を熊野から奈良へと案内したといわれます。

 そのため、熊野神社の護符などに、この八咫烏が描かれていたりします。

 京都にもいくつか熊野神社があり、そこの護符にも、八咫烏が描かれています。

 サッカー観戦のお供にしてはいかがでしょうか。

”あいらんど”