京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

京の弘法さんとカメ

2011-05-13 | インポート

京都にJRでお越しのときには京都タワーが見えてきたら、京都だと感じる方はリピーターの方でしょうか。

大阪方面からくると南側を見ていると、五重塔が見えているのに気がつく方は少ないようです、その五重塔のある東寺、正確には教王護国寺(きょうおうごこくじ)と言い平安建都の際に都の南玄関として羅城門の東に建てられたもので、後に空海が賜り密教の根本道場(こんぽんどうじょう)としたと伝えられるのです。

空海が弘法で「こうぼうさん」という呼び名で親しまれて来ました。

その当時の敷地にある池という池にはカメがわがもの顔に居座っています。

(カメさんごめんなさい)そして愛嬌があるカメは人気があり時にはこんな写真のモデルにもなるのですが・・・。

来る人、来る人みんなが口をそろえて。「亀は長生きの神様だから大切にしないといけないのだよ。」と聞こえてきます。

確かに亀は万年とも言われていますから。

毎月21日には弘法市が境内で開催され、大変な賑わいを見せます。

21日に京都へお越しの方はぜひ立ち寄ってくださいね、面白いですから。

ちなみに25日は北野天満宮で天神さんと呼ばれる出店がありこちらも見ごたえあると思います。

観光だけが京都じゃないという楽しみをどうぞ。

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(カメさんかわいいですね)    はー子 (-。-)y-゜゜゜


初夏の京の風物詩のちょっとした?!

2011-05-13 | インポート

夏の京都を訪れたら、ぜひ訪ねてみたいのが「川床」(かわどこ)「納涼床」(のうりょうゆか)のあるお店です。

京都で「床」(ゆか)といえば鴨川の上に張り出してかけられる川涼み用のスペースのことは皆さんもよくご存知の通りです。

一般的によく知られているのは鴨川の源流が流れる京都北部の貴船にかけられる床ですネ。

床は床でも貴船と鴨川下流では「床の呼び名が異なるのを皆さんご存じでしたか、貴船では「川床」(かわどこ)といい、鴨川下流では「納涼床」(のうりょうゆか)と呼ぶんですヨ。

この呼び名の違い、どうしてなんでしょうかネ。

「床」の歴史の中に隠されているとか、京都の「床」は桃山時代鴨川下流の浅瀬に床几(しょうぎ)・・・夕涼みに使う細長い腰掛け・・・を置いて涼んだのが始まりなのです。

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江戸時代に入ると現代のような高床形式の納涼床があらわれ鴨川の河原は交遊の場として発展していきます。

一方貴船の床の始まりは大正時代中頃、鴨川が高床だけになってからも床几と敷き並べた昔ながらのスタイルをつづけたとか、手を伸ばせば川の水が手に届く高さにあり、これを「かわどこ」と呼ぶのは下流の「納涼ゆか」との違いをハッキリしたかったからとか。

にぎやかな市街地の「納涼床」と自然に囲まれた貴船の「川床」では形式も風情も異なりますがどっちに行っても夕闇せまる床の上で涼しい川風に吹かれれば京情緒にたっぷりとひたれること請け合いですよネ。

機会があれば足をはこんでみてはどうでしょうか。

                              修