京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

エジソンは偉い人なんだぜ

2013-01-27 | インポート

 もういくつ寝ると……おや、デジャヴ?

 いえ、何、もうすぐ節分ですから。

 旧暦で言うところの、新春ではございませんか。

 

 さあ、節分といえば、豆まき。

 年の数だけ豆を食べるのよ、なんて、小さい頃言われたりした。

 しかし、高齢化社会で、百歳を超える人が何万もいるとなると、この風習も考え物だ。

 百を超えた人が豆を百個以上も食べるのは、無理。

 腹を壊すか、のどに詰まらせるかしてしまうので、気をつけましょう。

 誰もそんなことやらねーよっ!って突っ込みは、多分アリ。

 

 それはともかく、2月の2~4日の間に、京都ではいろいろな神社仏閣で節分イベントが行われる。

 というか、神社でもあるし、お寺でもあるってんだから、不思議なものだ。

 さすがにキリスト教会では行われまいが。

 しかし、一体この風習の根源にあるのは、神道なのか、仏教なのか、土着習俗なのか、あるいは道教辺りなのか。

 まあ、どうでも良いか。

 

 で、節分イベントである。

 もっとも有名な京都の節分行事は、吉田神社の節分大祭か。

 正月飾りや旧年のお札や破魔矢などを燃やしてくれる焼納神事が行われる。

 当館の正月飾りなども、こちらで燃やしていただく。

 もちろん、鬼は外~、の追儺式も行われる。

 

 又、舞妓さんによる豆まきなどは、やはり京都ならではだろうか。

 八坂神社では上七軒以外の四花街、北野天満宮では上七軒、それぞれの舞妓さんが、豆まきをしてくれる。

 こちらはカメラマンたちの餌食……いや、好被写体として人気だ。

 

 それから面白いところでは、三十三間堂の東にある、法住寺という、小さなお寺。

 ここでは餅つきが行われる。

 言ってみれば元旦なのだから、不思議なことではない。

 そして、その餅はただついて終わりではない。

 その餅を島原の太夫さんなどが丸めてくれて、それをぜんざいなどにして振舞ってくれるのだ。

 雅な衣装の太夫さんがこねてくれた餅を食べることが出来るとは、何と贅沢な!

 まあ、太夫さん一人がこねるわけではないので、それに当たるかどうかは、運次第だ。

  

 それから、京都の裏鬼門の守り神、石清水八幡宮も面白い。

 節分行事が普通に行われるのだが、それと同時に、新春うまいもの市というのも開催される。

 これは全国の、いわゆるB級グルメと呼ばれる食べ物などの屋台が出る催し物だ。

 なぜそこで!?なぜその日に!?という疑問はあるにしても、なかなか興味深いイベントである。

 

 とにかく数え上げたらきりがないイベント数なのでハシゴしてみるのも一興。

 タイムスケジュールを組んで、多くのイベントを制覇できるよう、チャレンジだ!

 それでは、良いお年を。

”あいらんど”