京都国立博物館では凝然国師没後七百年 鑑真和上と戒律のあゆみ 特別展が3月27日より開催されています。
鑑真(688~763)は、中国・唐時代の高僧で、律の大家として尊敬を集めました。
しかし、日本での戒律の整備を目指していた聖武天皇の意を受けた日本僧・栄叡、普照より懇請され、その地位をなげうち、五度の日本への渡航失敗と失明をものともせず、天平勝宝5年(753)、6度目にしてようやく日本の地を踏みました。その後、唐招提寺を拠点に、中国正統の律の教えを日本に定着させ、日本仏教の質を飛躍的に高めました。
しかし、日本での戒律の整備を目指していた聖武天皇の意を受けた日本僧・栄叡、普照より懇請され、その地位をなげうち、五度の日本への渡航失敗と失明をものともせず、天平勝宝5年(753)、6度目にしてようやく日本の地を踏みました。その後、唐招提寺を拠点に、中国正統の律の教えを日本に定着させ、日本仏教の質を飛躍的に高めました。
律とは僧侶のあるべき姿を示し、戒とは僧俗の守るべき倫理基準です。戒律を学ぶことは、僧侶とは何か、仏教とは何かを問い直すことでもあり、日本が社会変動を迎えるたびに、幾多の名僧が戒律に注目し、仏教の革新運動を起こしました。特に、鎌倉時代には、唐招提寺の覚盛(1194~1249)、西大寺の叡尊(1201~1290)、泉涌寺の俊芿(1166~1227)をはじめ、没後700年を迎える凝然(1240~1321)などの英傑が登場し、戒律の精神にもとづき社会福祉事業などを行い広範な支持を集めました。そして、安定社会に見える近世においても、明忍(1576~1610)や慈雲(1718~1805)などによって重要な律の復興運動が展開されました。
国宝「鑑真和上坐像を」を寺外十二年ぶり、京都国立博物館では45年ぶりの展示です。
仏教に大きな影響を与えた戒律の歴史に触れ、数々の名宝をご覧下さい。
会期 | 2021年3月27日(土)〜2021年5月16日(日) |
---|---|
会場 | 京都国立博物館 |
展示室 | 京都国立博物館 平成知新館 |
住所 | 京都府京都市東山区茶屋町527 |
時間 | 9:30〜18:00(最終入場時間 17:30)
|
休館日 | 月曜日 ※ただし5月3日(月・祝)は開館 5月6日(木)休館(予定) |
観覧料 | 一般 1,800円 大学生 1,200円 高校生 700円 |
フロントよっしー |