北海道新聞 12/23 05:00
自民党・道民会議の道見泰憲道議(札幌市北区)がアイヌ民族を「甘やかしている」と発言したことに対し、日高管内のアイヌ協会でつくる日高地区アイヌ協会連合会が「歴史に理解を欠く」などとする意見書を道見氏に提出した。同管内平取町のアイヌ民族の男性も鈴木直道知事に正確な情報発信を求める文書を送付。北海道アイヌ協会(札幌)も対応を協議している。
同連合会によると、意見書は13日付で道見氏の事務所に郵送。「国や道の政策によって多くのものを失わされてきた歴史」があると指摘し、現在のアイヌ民族政策の目的は「歴史的な経緯で生まれた格差をなくすこと」と説明している。連合会の菊地修二会長は「発言は残念。道議には歴史を知ってもらい、良き理解者となってほしい」と話す。
鈴木知事に12日付の文書を送ったのは「平取アイヌ遺骨を考える会」共同代表の木村二三夫さん(71)。明治時代以降の国の政策で「アイヌは人為的に貧困にさせられた」とし、その経緯について「国民(道民)に明らかに」と訴えた。
北海道アイヌ協会は、道議会などに歴史を正しく理解するよう申し入れることを検討しているという。
道見氏は11月24日の道議会環境生活委員会でアイヌ民族政策に関し「アイヌの人々を甘やかしているのは、国であり、道であり、アイヌの人々自身ではないか」と発言。その後、「甘やかしている」の文言を「過保護にしている」と訂正した。(田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/494681
自民党・道民会議の道見泰憲道議(札幌市北区)がアイヌ民族を「甘やかしている」と発言したことに対し、日高管内のアイヌ協会でつくる日高地区アイヌ協会連合会が「歴史に理解を欠く」などとする意見書を道見氏に提出した。同管内平取町のアイヌ民族の男性も鈴木直道知事に正確な情報発信を求める文書を送付。北海道アイヌ協会(札幌)も対応を協議している。
同連合会によると、意見書は13日付で道見氏の事務所に郵送。「国や道の政策によって多くのものを失わされてきた歴史」があると指摘し、現在のアイヌ民族政策の目的は「歴史的な経緯で生まれた格差をなくすこと」と説明している。連合会の菊地修二会長は「発言は残念。道議には歴史を知ってもらい、良き理解者となってほしい」と話す。
鈴木知事に12日付の文書を送ったのは「平取アイヌ遺骨を考える会」共同代表の木村二三夫さん(71)。明治時代以降の国の政策で「アイヌは人為的に貧困にさせられた」とし、その経緯について「国民(道民)に明らかに」と訴えた。
北海道アイヌ協会は、道議会などに歴史を正しく理解するよう申し入れることを検討しているという。
道見氏は11月24日の道議会環境生活委員会でアイヌ民族政策に関し「アイヌの人々を甘やかしているのは、国であり、道であり、アイヌの人々自身ではないか」と発言。その後、「甘やかしている」の文言を「過保護にしている」と訂正した。(田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/494681