恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

話題の履修単位問題

2006年10月27日 | 所感とか
<履修不足>350回の補習も 不安渦巻く生徒たち

世間ではここ数日大きく報道されているニュース。
普段はあまり時事ネタは取り上げませんが、問題が問題なので簡潔に所感を。

結局のところ、受験に関係ない教科なんて受けたくない、
というのが受験生の大多数に共通する願いであって、
私自身も高校のころにはそんなことを考えていた節がありました。
とはいえ、教育指導要領の中でしっかり規定されていることに加えて、
高校の中で学ばなければならないことであるからこそ、
カリキュラムの中に組み込まれているわけであって、
将来役に立つ云々とは別の話ですわな。
たとえば今回の世界史にしても受験に関係ないから受けない、
というのではまったくもって本末転倒なわけで。

今回特に問題になっている世界史に関しても、
世界がどういう経緯で形成され、今に至るのかということを知るのは、
決して過去の出来事の一面を捉えてみているわけではなく、
今なお続いている歴史の流れを知ることに意味があるのではないかと。
特に理系などの生徒が選択する世界史Aは近代に重心を置いた展開であり、
今後国際的な関わりが増加する中で、お互いの国のことを知っていなければ、
果たして国際人としてやっていけるのか甚だ疑問です。

受験のことばかりがピックアップされがちですが、
物事の本質は、高校のときにしか勉強できないことは、
しっかりと高校生のうちに勉強しておかなきゃならない、ということでしょう。
受験の知識だけならいくらでも独学でできますから。
そうではない何かを学ぶのが高校の授業であり、
私もそうしたことを意識しながら日々精進していきたいと思います。

恐懼再拝。
コメント
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