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先日、ソウルで偶然見つけた辰野建築。
少し調べものをしていて、見つけたものがありました。
この辰野建築が、大阪にも現存していると。
ですので、仕事で近く前行った際に、立ち寄ってみることにしました。
行ったのは、大阪南部の海の方です。
近くにある駅です。
この路面電車は、あべのハルカスの前からやってきます。
阪堺電気軌道の浜寺駅前停留所です。
この日も歩いていると、ここで道を聞かれました。
南海本線に乗りたい、という質問でした。
聞かれて初めて、” そんな乗換もあるんだ ” って感じました。
これが乗り換える先の駅になります。
浜寺公園駅です。
1897年開業の日本最古の木造の駅です。
辰野式での、初めての駅舎建築です。
現在は南海本線の高架工事に伴い、
2017年末の曳家により、現在の場所に移設されています。
意匠上の下屋が架けられていますが、この建築物の構造は平屋になっています。
現在はこんな感じに、ポツンとローターリーの前に建っています。
左側が、現在使用されている仮の駅舎です。
2018年に高架工事が完成の予定でしたが、この建築物の保存に関する協議や、
用地買収などに手間取り、10年遅れの2028年の完成に変更されています。
まだこの辺りは、全然手付かずな感じです。
傍まで行ってみると、屋根などの修復がかなり残念な感じです。
曳家された時のものなのか両サイドの壁には、
鉄骨の無粋なフレームが取り付けられています。
高架工事が完成した際には、ここが駅の玄関として使用されるそうです。
その時には、もっと美しく修復していただきたいものです。
この日は閉まっていましたが、
週末には駅舎は、浜寺ステーションギャラリーとして使用されています。
内部には、カラフルなテーブルと椅子が並んでいます。
ここにも、補強用の鉄骨のフレームが見えています。
反対側へ廻り込んできました。
” 泉佐野市70周年 × キン肉マン40周年 友情タッグラピート ”
というラッピングが施されたラピートが走っていました。
後ろに写り込むホームも、かなりの年代物です。
これから高架化の工事が進んでいくのでしょう。
現在は旧駅舎の後ろには、空が見えています。
完成すると、コンクリートの高架とホームが写り込んでくるはずです。
美しい空を背景に、撮影できるのは今だけです。
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