スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

かつて訪れた場所 カンボジア 28

2019年07月05日 | OLD DAYS

 

 

最も美しいといわれる遺跡。

 

バンテアイ・スレイ

 

屋根部分は、アンコールワットと同様に須弥山のような形状になっています。

かなり細かな彫刻は、当時の工事としてはかなりの技術力に見えます。

石の文化の国ですので、技術力の高い石職人は権力の象徴だったのでしょう。

 

 

 

 

” 東洋のモナ・リザ ” と呼ばれる女神デヴァターです。

 

フランスの作家 アンドレ・マルローが、この彫刻を盗掘しようとし逮捕されています。

作品 ” 王道 ” はこの時の体験をもとに書かれたそうです。

仏像も見事ですが、廻りの彫刻も合わせて見事な感じです。

 

 

 

 

3つある祠堂の各壁面に2体ずつ仏像が彫られています。

合計24体のうち、女神デヴァターは左右の祠堂に合計16体彫られています。

中央の祠堂には、門衛神であるデヴァラパーラが4面に8体彫られているそうです。

 

立体的に彫られた仏像は、やはり美しく見えます。

遠いフランスから、盗みに来るぐらいですから。

 

 

 

 

事件当時はおそらくこんなに整備されていなかったはずです。

ジャングルの中から、仏像を盗み出すのにはかなりの量力が必要だったはずです。

ハリソン・フォードやアンジェリーナ・ジョリーのようには、

うまくいかなかったのではないでしょうか。

 

 

 

 

今まで見てきた遺跡と違い、コンパクトにまとまっている遺跡です。

 

赤い石をこれだけそろえるのは、大変だったはずです。

アンコール美術の至宝にある、” 東洋のモナ・リザ ” には、一見の価値ありです。



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