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世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

かつて訪れた場所 エジプト 20

2017年07月17日 | OLD DAYS

 

 

第1塔門を抜けると、少し広い場所に出ました。

 

ラムセス2世の中庭です。

 

ここにも、巨大な柱が並んでいます。

何度も書きますが、屋根という概念は全く無かったように見えます。

 

 

 

 

柱と像が、交互に並んでいます。

こういった配置は、先程の神殿にはありませんでした。

一番右の柱には、修復された跡が見えます。

 

ヌビア砂岩は、光の当たり具合によっては、赤くも見えます。

 

 

 

 

ヒエログリフ が、刻まれた柱もあります。

足元には、アンク も彫られています。

 

ここまで鮮やかに残っているのは、やはり砂に長く埋もれていたからなのでしょうか。

 

 

 

 

 座った2体の像も、ありました。

 

柱の間に建てられた像は、ほとんどが顔の無い像でした。

ですが、この2体は一部に欠損はありますが、ほぼそのまま残されています。

 

ローマ時代には、ここは軍の要塞として使用されいたそうですから、

そのせいなのかもしれません。

 

 

 

 

この中庭に面した部分に、不思議な建物がありました。

 

ガーマ ・ アブー ・ イル ・ ハッガーグ

 

イスラムの寺院、つまりモスクです。

神殿ある場所と知って、建てられたのでしょうか?

 

ここの石材を、石材を使って建てられているそうですから、

当然知っていたのでしょう。

この遺跡が発掘される前から、建っているそうですので、分かっていたはずです。

 

 

 

 

こんな、イスラムらしい装飾が見えます。

 

このモスクは、現在も変わらず使用されています。

毎年ラマダーンの目には、大きなお祭りが開催されるそうです。

 

入口は、神殿の外にあるそうで、入ることができませんでした。

 

 

 

 

振り返ると、こんな巨大な列柱が並んでいます。

 

モスクは足元を、かなりかさ上げして建てられていますから、あの高さまでは、

建立時には、埋もれていたことになります。

下にある固い地盤まで、基礎を沈めて造られています。

オベリスクや、塔門は当然上部は露出していたはずです。

 

きっと、あのモスクの基礎の内部には、何本かの列柱が、

埋もれているのではないでしょうか。

 

まぁ、遺跡を沈めてダムを建設しようと、考えるのですから、

これぐらいは、全く平気なのでしょう。



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