
第1塔門を抜けると、少し広い場所に出ました。
ラムセス2世の中庭です。
ここにも、巨大な柱が並んでいます。
何度も書きますが、屋根という概念は全く無かったように見えます。
柱と像が、交互に並んでいます。
こういった配置は、先程の神殿にはありませんでした。
一番右の柱には、修復された跡が見えます。
ヌビア砂岩は、光の当たり具合によっては、赤くも見えます。
ヒエログリフ が、刻まれた柱もあります。
足元には、アンク も彫られています。
ここまで鮮やかに残っているのは、やはり砂に長く埋もれていたからなのでしょうか。
座った2体の像も、ありました。
柱の間に建てられた像は、ほとんどが顔の無い像でした。
ですが、この2体は一部に欠損はありますが、ほぼそのまま残されています。
ローマ時代には、ここは軍の要塞として使用されいたそうですから、
そのせいなのかもしれません。
この中庭に面した部分に、不思議な建物がありました。
ガーマ ・ アブー ・ イル ・ ハッガーグ
イスラムの寺院、つまりモスクです。
神殿ある場所と知って、建てられたのでしょうか?
ここの石材を、石材を使って建てられているそうですから、
当然知っていたのでしょう。
この遺跡が発掘される前から、建っているそうですので、分かっていたはずです。
こんな、イスラムらしい装飾が見えます。
このモスクは、現在も変わらず使用されています。
毎年ラマダーンの目には、大きなお祭りが開催されるそうです。
入口は、神殿の外にあるそうで、入ることができませんでした。
振り返ると、こんな巨大な列柱が並んでいます。
モスクは足元を、かなりかさ上げして建てられていますから、あの高さまでは、
建立時には、埋もれていたことになります。
下にある固い地盤まで、基礎を沈めて造られています。
オベリスクや、塔門は当然上部は露出していたはずです。
きっと、あのモスクの基礎の内部には、何本かの列柱が、
埋もれているのではないでしょうか。
まぁ、遺跡を沈めてダムを建設しようと、考えるのですから、
これぐらいは、全く平気なのでしょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます