スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

かつて訪れた場所 カンボジア 12

2019年06月07日 | OLD DAYS

 

 

 巨木によって浸食された寺院。

 

生命力が強いといわれるガジュマルは、両手一杯の土があれば、

どこにでも根を下ろすことができるそうです。

 熱帯の日を浴びて、まだまだ成長していきそうな大木です。

 

 

 

 

寺院の内部に入ってきました。

 

回廊部分もこんな感じに飲み込まれています。

樹木の重みによって回廊の屋根の部分が、押しつぶされているように見えます。

 

現在、この寺院の修復については、意見が分かれているようです。

樹木による浸食を止めるという意見と、

樹木によって寺院が支えられているのではないか、という意見に分かれて、

ユネスコでも保存について検討されたそうです。

 

ですが、結果自然の力との共存といった形で、このまま保存が進められるようです。

 

 

 

 

生き物のようになった根の部分です。

 人の大きさと比べると、大きさが分かります。

 

この部分は、1868年のフランス軍の調査時に、大蛇と見間違えてしまったそうです。

本当に、生きている蛇のように見えます。

ガジュマルの根ですので、生きているのですが....

 

 

 

 

建物と一体化しているように見えます。

こういった部分を見ると、確かに除去して修復するのはためらわれる気がします。

 

スケール感が分かりにくいですが、下の開口部分は高さが2m程あります。

地表に降ろした根は、どれくらいの深さ根を張っているのでしょうか。

 

 

 

 

寺院の奥の部分です。

左手の崩れている部分は、修復中のようです。

 

人の大きさから、木々の大きさが分かります。

これほどまでに成長したガジュマルを除去すると、建物も崩れてしまいそうな感じです。

私にはこの遺跡は、自然との共存がいい様に見えました。



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